<教育>【むらの大学Ⅰ】南相馬市からゲスト講師をお招きしました(5/20)

今年度から「むらの大学Ⅰ」がスタートし、44名の学生が受講しています。

5月28日(土)に南相馬市で日帰りフィールドワークをするにあたり、地域への理解を深めるために、南相馬市から3名の方に大学へお越しいただき話をしていただきました。

「東日本大震災・東京電力第一原発事故は、何をもたらしたのか?」「被災するとはどういうことか?」短い時間でしたが、それぞれの立場から当時の様子や想い、これまでの取り組みをお伺いしました。

●南相馬市市役所 復興企画部 係長 藤原央行氏
行政の立場からの南相馬市の当時の様子と現状をお話しいただきました。震災が起きた際に、業務を行う行政の大変さや想いを知る事で、どれだけ困難な状況の中で復旧・復興がすすめられてきたのか、学生が実感することができました。

<学生感想>
・日本のどこにも前例のない災害に立ち向かっている人がいることを忘れてはいけないと思った
・被災者が苦労しているのは分かっていたが、行政など復興をすすめる側の大変さを知らなかったので藤原さんの話を聞けてよかった
・震災後の対応の困難さ、行政としてできなかったことに対する後悔について、自分も胸が熱くなった
・復興にはまだ時間がかかると聞き、「むらの大学」をとおして少しでも被災地の役にたち、将来も地元に貢献できるようにがんばりたい
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●株式会社優輪商会 社長 荒 一之氏
震災直後、地域の方のためにトラックを走らせ、津波と原発事故で顧客の6割を失う中でもあきらめず、ひたむきに仕事を続けてきた想いを伺いました。当時、南相馬がどれほど大変な状況にあったのかを感じると共に、その中でも地域の方のためにまわりと協力して「自分ができることを」してきた強い意志を感じました。

<学生感想>
・自身も被災していながら、他の方々のためにトラックを運転してガスをとりに行かれるなどの活動をしていたことに胸が打たれた
・普通の生活を送っていた町が、津波と原発によって一変したことを強く感じた
・顧客を失い、経営が苦しいときでも一生懸命に仕事に打ち込み、ようやく震災前に近い状態になったという話を聞き、絶望的な立場にいるときも「何か自分ができることをする」ことが重要だと思った
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●おだかぷらっとほーむ 廣畑裕子氏
震災直後の母親としての思い、その後の葛藤や取り組みについて映像を交えてお話を伺いました。「あの日は何をしていたか」という教員・学生への質問を受け、それぞれの時間が巻き戻されました。母親として子どもを心配する気持ちは、当時の自分の家族と重ねて感じる学生も多くいました。

<学生感想>
・「3.11は日本のどこにいても全員が被災者だった」という言葉にハッとさせられた
・廣畑さんが子どもを想う気持ちが、自分の家族と重なった
・日常を過ごしていると忘れがちな「1番何が大切か」を思い出させてもらった
・生きていることが本当に幸せなことだと改めて思った。震災で犠牲になった人の分まで生きていこうと思った。
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震災・原発事故によって日常を失い、目的を失い、何をしていいのか分からなくなった中、3名の方は「今できること」をしながら、一歩一歩 未来に向かって取り組んできました。学生は、時には涙を見せながら真剣に耳を傾け、この震災・事故についてより自分ごととして深く考えるきっかけとなりました。

貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。

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