平成26年度 地域志向教育研究 成果報告会を実施しました

平成27年3月20日(金)
福島大学内にて、「平成26年度地域志向研究成果報告会」を実施しました。

開会30分前には開場し、今年度採択者の研究成果のポスター展示を行い、興味深く眺める来場者の姿が見受けられました。

ふくしま未来学推進室長 神子 博昭先生の開会挨拶で報告会はスタートしました。
次に、採択教員の中の5名の方から事例発表がありました。

■髙橋 純一准教授
「特別支援学校における防災教育」
こちらの発表では、特別支援学校での防災教育の実践例を紹介し、教員養成における防災教育(学校ボランティア)の効果、特別支援教育から見た防災教育のあり方について報告していただきました。

■小島 彰教授
「とりもどそう、若者の力で福島の農業を~農業体験学習~」
原発事故の被害を受けた地域の中から川内村に焦点をあてた研究の報告をされました。
学生と主に小島先生自らも行った稲刈り体験や、むらの大学受講生と参加した蕎麦フェスタのボランティアの様子、川内村商工会長 井出茂さんから伺った震災当時の避難者の受け入れの話などから、川内村の復興の現状を伺い知ることができました。
今後の最大の課題としては、これから住む人々などの居住場所をどのように確保していくかと言うことでした。

■藤本 典嗣准教授
「北東アジアとの交流拡大と福島の復興」
大企業の本社の立地が少ない東北の福島の経済はどういった分野で発展させていくべきかということについての研究を報告いただきました。
東北の中でも福島の経済は、もともと大企業の本社の立地が少なく所得再配分で成り立っていました。
そこに、震災と原発事故が原因となり、渡航者の減少を招くこととなってしまいました。
この状況から脱却する策として、「北東アジアとの交流拡大」が鍵となると言うことでした。

■吉高神 明教授
「Fukushima Workshop 3.11被災地における”グローバル人材育成”プログラムの可能性」
ふくしま未来学のモデル選択科目であり、英語特修プログラムの中から、経済経営学類で平成27年度より始まる「グローカル人材育成プログラム」のコア科目である、「Fukushima Workshop」についての報告をいただきました。
「日本で一つしかないCOC事業」、「世界にアピールできるCOC事業」が福島大学にはできる、いまこそ全学的にグローカル人材の育成を進めていく必要があることを発表いただきました。

また、経済経営学類のマクマイケル・ウィリアム氏から、2012年から短期プログラムとして実施している「Fukushima Ambassadors Program」についての説明をいただきました。
「Fukushima Ambassadors Program」では、学外・学内、ACFの加盟校から来るボランティアの学生とともに、福島県内を回りながら、福島のことを英語で学び、語り合うことを行ってきました。
吉高神先生の「Fukushima Workshop」では、今までのノウハウを反映させた、レクチャー+協働実践教育という高水準のアクティブ・ラーニングの展開を目指すということです。

最終目標は、グローカルな課題を参加学生が考察し、福島でしかできないグローバル人材の素質を育成していきたいとのことでした。

■西崎 伸子准教授
「原発事故後の地域の子育て環境を考える 川俣町での”子育てサロン”の展開より」
昨年度2014年度、西崎准教授の専門演習の3,4年生が1年間川俣町で子育てサロン「くすくすBOX」(乳幼児家族対象)の活動に協力したことの報告をいただきました。

川俣町にお住まいのお母さんたちが作られた団体主催の「くすくすBOX」は、さまざまな市民団体が関わり、大学は、西崎准教授の研究室と茨城大学の環境社会学の先生に入っていただいて、交流会のファシリテーションを担い、そこに医師、自治体、町議会、教育委員会の後援をいただいて、多くの連携を取りながら行われたと言うことです。また、基本的に西崎准教授や学生達は外側で、地元の主催団体を支えるんだという意識で実施されてといことでした。この取り組みにより、地元のお母さん達が、子どもを託児に預けて、個別相談や思い思いの話をすることができる機会を持つことができたということでした。

まとめ

5名の採択者からの事例報告のあと、
実施責任者の丹波 史紀准教授から教員が地域に出て行く上で実質化、「見える」化していくための課題提起があり、
質疑応答へ移りました。

質疑応答では、COCとACF(アカデミアコンソーシアムふくしま)、被災3県の関わりについて質問があり、
ACFとは情報共有の場を設けたうえで連携を図ったり、被災3県については来年度にCOC採択校である岩手大学を訪問して、被災地の教育復興について考える機会を設けたいということで丹波実施責任者から説明がありました。

ふくしま未来学推進室副室長 功刀 俊洋先生から、地元企業とふくしま未来学の関わりを今後は視野に入れて行っていてはどうかとの講評があり、閉会となりました。

今後も、この「地域振興推進費」における教育・研究を通して、ふくしま未来学を推進していきます。

Page Top