事業担当からの挨拶

前川 直哉

震災・原発事故から7年以上の月日が経過した今も、福島県内にはたくさんの課題が山積しています。「ふくしま未来学」は、これらの課題について学生が実践的に学びながら、地域再生を目指すプログラムです。

コア科目である「むらの大学」は、全学類の学生を対象とした授業です。学生は南相馬市または川内村のいずれかの地域を舞台に、フィールドワークとプロジェクト型の学習をくり返しながら、それぞれの地域が抱える課題について学び、生活・歴史と文化・農業など自身の関心に応じて設定したテーマについて学習を深めていきます。フィールドワークは年に3~4回実施され、夏休みには4泊5日で現地に滞在します。現地では様々な立場の住民の方々からお話を伺うほか、農作業や地元のお祭りなどにも参加し、それぞれの地域の「いま」を五感で体験することができます。
フィールドワーク後には少人数のグループに分かれ、自分たちが設定したテーマについてプロジェクト型の学習を行います。地域が抱える課題は何か? 大学生の自分たちに何ができるのか? など、正解が一つではない問いに対し、仲間や地域住民の皆さんと一緒に考えていくことで、課題発見・解決能力や協働力、実行力、そして<楽しみながら学ぶ力>などを身につけていきます。

正解のない問いについて仲間とともに考え、実践していく力。これこそが福島再生の鍵であり、将来を見通しにくいこれからの日本で、そして世界で、必要とされる力です。「むらの大学」をはじめとする「ふくしま未来学」で多くの学生がこうした力を養い、「自分が何のために学んでいるのか」のヒントを手にすること。そのためのプログラムづくりが、私たちの使命です。

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