<教育><社会貢献>【ふくしま未来学入門】第8回タクシー屋がなんでキッチンカー?? 福島の未来、何から始めるのか?誰が始めるのか?(12/8)

第8回の「ふくしま未来学入門」の講師は、郡山観光交通株式会社 代表取締役の山口松之進でした。

山口さんの会社は、昭和30年代からつづくタクシー会社です。
現在は、観光旅行、福祉介護・便利屋、車の整備というタクシーにつながる車関係の仕事の他、「貨物運送(トラック)」「コンビニ・フランチャイズ(セブンイレブン)」という大きく3つの柱を持っています。

観光事業の「孫の手トラベル」では、介護事業からの気づきを活かし、集合場所へタクシーで送迎することで高齢者の方など誰もが気軽に参加できる日帰りバスツアーを開始するなど、大手企業との差別化もはかりながら事業を展開しています。

山口さんは、東日本大震災や原発事故を経験してきた中で、福島の復興には実際に福島に来てもらい、自分の目で見てもらうことが必要だと感じたそうです。そこで、県内各地の魅力を伝え、食をとおして人と人をつなげる取り組みとして、「キッチンカー」を活用した観光事業も始めました。

福島には美しい四季があり、福島だからこそ経験できることがたくさんあります。何もないようで何でもある、その福島の魅力を、地元の人や外の人に地元の良さを知ってもらおうと始めたのがキッチンカー、いわゆる「青空レストラン」です。
このキッチンカーの取り組みの理由の一つとして、山口さんは「人は人にリピートする」と言われていました。

単なる観光地巡りではなく、畑に行って収穫した野菜をその場でかじり、農家さんなどと交流をし、キッチンカーで調理した料理を畑や星空の下など、その場所だから見ることができる景色の中で食べます。
それがきっかけとなり、直接農家さんから野菜を購入したり、また違う季節に訪問したり、この地を気にかけたり・・・。
そのようにして人と人、人と地域がつながっていくのだと改めて感じました。

 

学生からは「ずっと福島で過ごしてきましたが、まだ福島のここがいいよというのが分かっていない。これを機に、自分の中で感じた福島の魅力を他の人に伝えたい」「震災を経験したからこそ、原発事故を経験したからこそ、できるものもあり、ポジティブにとらえることで新たな取り組みができるのではないかと思った」など、の声が多くあがりました。

今の福島には日本の未来の課題を解決するヒントがあると言われています。
「『ヒロシマ』や『ナガサキ』が平和を象徴する都市になったように、30年50年後に世界中から福島に一回は行かないとだめ、福島に学べといわれるようになるといい」そんな未来を目指して取り組む山口さんの言葉、人の生き方も含めて発信しようと取り組む姿に感銘を受けました。

山口さん、貴重なお話をありがとうございました。

▼孫の手トラベル
https://magonotetravel.co.jp/

========

開講して3年目となる「ふくしま未来学入門」は、学類・学年を問わず受講できる科目で、地域課題の解決をめざし行動する個人や企業などを講師としてお迎えし、その実践的な取り組みや経験について学びます。また、震災と復興における社会問題や諸現象に対し、学問領域の枠組みを超えて多角的・総合的に考える能力を養うことをめざしています。
「他県や外国の方に今の福島のことを聞かれた際にしっかりと現状を伝えられるようになりたい」「大学4年間で自分がどのように福島に関わっていくかを見いだしたい」など、福島のことを知り何かしたいという動機から、250名を超える学類生や留学生、公開授業に申し込みいただいた35名の方が受講しています。

平成29ふくしま未来学入門授業スケジュール http://coc.net.fukushima-u.ac.jp/?p=1903

Page Top