<教育><社会貢献>【ふくしま未来学入門】第2回 福島の明日を創る(10/13)

第2回「ふくしま未来学入門」の講師は、「NPO法人富岡町3・11を語る会」代表の青木淑子先生でした。

震災の3年前まで富岡高校で校長をされていた青木先生は、震災を機に再び富岡町に関わり、「NPO法人3・11富岡町を語る会」を立ち上げ、語り人(かたりべ)として富岡町のこと福島のことを、国内外に伝え続けています。

「明日はどうやってつくるのか?福島の明日って何だろう?でも、明日は今日を知らなければつくれない。じゃあ、今日の福島をどれだけ知っているんだろうか?」そこから始まった今回の講義。

私たちにとって今日の福島を考えるにあたり、東日本大震災と原発事故ぬきには語ることはできません。
富岡町とはどんな町だったのか、避難時の状況や避難生活、そして現在の状況をお話していただく中で、受講生は自分たちが知っているのはほんの少しで、そこに暮らしてきた人たちのことやその想いを全く知らなかったということを思い知らされ、自分は、「今の福島」をどれだけ知っているのだろうか?と、改めてふりかえる時間となりました。

 

避難所や仮設住宅での支援の中で、人が顔を合わせることで考えが生まれ、何かが始まり、人の輪をつくるという経験から「頭で考えているだけではなく、行動していくことが何かを生みだす。行動することが大切」と語る青木先生は、2015年10月から「母校で校歌を歌い隊!」を結成しました。そして、毎月第3日曜日に富岡高校の2時46分で止まっている時計の前で慣れ親しんだ校歌を当日集まった方々と歌い続けています。いまだに一人になったことはないそうです。
また、富岡町が今年4月に帰還困難区域を除いた区域で避難指示が解除されたのを機に住民票を移し、富岡町に住んでいます。
実際に行動をし続けている姿に、自分たちも何か一歩をふみだそうと思う学生が多くいました。

受講生からは、
「自分の震災体験を思い出した。自分の待ちにずっといられただけ幸せだと思った」「初めて知る話が多く、衝撃で頭がまとまらない。福島に来た以上、学ばなければならないと感じた」「もっと震災のことを知り、自分の足でその地に行って、感じたことをより多くの人々に伝えたいと思った」など、今回の講義を機に、今、自分がおかれている環境への感謝の気持ちとともに、福島のことを知りたい・行動したいと思うきっかけになりました。

また、富岡町の話をとおして、浜通り、そして福島県、そしてそれを抱える日本、そのあり方と課題を感じ、「漠然と何か自分にできることはないかと思いながら講義を聞いていたが、自分が今の福島についてあまり知らないことに気づかされた」「もっと福島の現状に向き合いたい」と考えた学生も多く、この震災・原発事故を振り返り、より自分ごととしてとらえ、福島のことを学ぶ意味を改めて考えさせられました。

青木先生、貴重なお時間をありがとうございました。

===

開講して3年目となる「ふくしま未来学入門」は、地域課題の解決をめざし行動する個人や企業などを講師としてお迎えし、その実践的な取り組みや経験について学びます。
また、震災と復興における社会問題や諸現象に対し、学問領域の枠組みを超えて多角的・総合的に考える能力を養うことを目指します。
「他県や外国の方に今の福島のことを聞かれた際にしっかりと現状を伝えられるようになりたい」「大学4年間で自分がどのように福島に関わっていくかを見いだしたい」など、福島のことを知り何かしたいという動機から、250名を超える本学の学類生や留学生、公開授業に申し込みいただいた35名の方が受講しています。

H29ふくしま未来学入門授業スケジュール http://coc.net.fukushima-u.ac.jp/?p=1903

Page Top