<社会貢献>【第17回みらいバス】浪江町を訪問しました(10/7)

第17回みらいバスを実施しました。
「”まちのこし”にむけた農業再開の歩みを知る~稲刈り体験をとおして~」

10月7日(土)、学生・職員9名で浪江町を訪問しました。
今回のみらいバスは、今年5月の第15回みらいバスで、浪江町酒田地区において手植えをしたコシヒカリの稲刈りと農家の方々との交流をとおして、東日本大震災・原発事故からの農地の復旧と地域農業の再生について考えることを目的に実施しました。福島大学生のほか、東京大学や早稲田大学、新潟大学の学生なども参加をしました。

当日はあいにくの雨で、稲刈りを行うことができませんでしたが、今年の悪天候で稲の生長が心配されるなか、しっかりお米が実っていました。

 

学生たちは、農家の方々に、実ったお米がどのような行程を経て販売までいたるのかを学ぶため、もみすりの現場を見学させていただきました。収穫されたお米は、東京大学の生協やNPOを通じて全国で食されるとのこと。また一部は、今年も酒米としても加工されるとのことで、大変楽しみです。
浪江町全体の水稲農地面積は震災前が1500ha、震災後は2,3%と、「作付け」というより「農地保全」の状況に近いと担当者はおっしゃっており、原子力災害を受けた地域の農地の再生の難しさも感じました。

 

お昼には、今年の新米でつくったおこわと、浪江町のお母さん方手作りのお弁当をいただきました。この日の私たちのために早くに収穫をして新米をご準備くださったとのことで、感謝の気持ちでいっぱいになりました。鮭の味噌漬け焼は、浪江町では震災前からよく食べられていたそう。とても美味しく、心も温かくなりました。ありがとうございました。

 

お昼の後は、農家の方々とのワークショップ。
ワークショップは、「農業や浪江町に関心がある方々や外部の若者の参入をすすめるためには」というテーマで、班に分かれて話し合いました。農業関係者の方々から、避難により土地の管理が農家ひとりでは難しいところを復興組合をつくり、みんなで支え合い協力をしながら、農地を守っているお話や、農家の方々の「気持ちの復興」が何よりも大切というお話などをお聞きしました。
ワークショップで学生たちは、「浪江町に自分が住むとしたら、農業を始めるとしたら」と自分事として考え、アイディアを出し合いました。

 

ワークショップ後は、同日町内で行われていた「なみえ復興祭」に参加しました。また、今年の9月末から実証実験として行われている、ヤギを活用した除草モデル地区(苅野地区)を訪れました。ヤギが4頭おり、1頭につき1日6畳程の雑草を食べるとのこと。ヤギ放牧地は周辺の土地と比べ、明らかに綺麗に除草がされており、景観もよくなっているように感じました。

 

今回、稲刈りはできませんでしたが、農家の方々と大学生との意見交換に時間をかけて行い、若い人からみた視点や考えを共有できたことが、農家の方々や役場職員のみなさまにとって、気持ちの活力や次の施策へのアイディアのヒントに少しでもつながったらと思います。参加者のひとり、浪江町の現状をチャンスととらえて新規就農を考えている方は、「久しぶりに若い人たちと一緒にこれからのことを考えることができていい刺激、いいアイディアをもらった」というお話も伺い、うれしく感じました。

浪江町の方々の優しさや前向きにすすんでいる姿を今回も、交流をとおして感じました。浪江町のいまを、これからもしっかりと見つめ、「なみえサポーター」として、ともに考えていきたいと思います。
浪江町のみなさま、ありがとうございました。

 

【参加者の感想(一部抜粋)】
●お昼ご飯で食べた浪江町のお米はとても甘みがあって美味しかったです。浪江町の美味しいお米や他の農作物が、農業をする人がいない事が原因で無くなってしまうのはとてももったいないことだと思いました。
●新規参入者が農業を始めやすくするための法的な措置や金銭面の支援はもちろん大切なことですが、始めたあとの継続も大切です。実家が農業を営んでいるのですが、部分的な体験だけでは農業のつらさを理解することはできないと感じました。そのため、農業の楽しさ、同時につらさを新規参入者に理解してもらった上で農業をしてもらうにはどうすればいいかを考えるきっかけにもなりました。
●浪江町の実状を知りました。浪江町について今まであまり知りませんでした。3年前の小高のような感じでした。農地保全、農業再生も大事だなと思いますが、人がまず戻ってくることも大切だと思いました。
●農家さんの率直なお話は大変勉強になりました。農業の高齢化と、決して儲かる職業ではないという問題など、全国的にも農業が抱える問題が避難を機に一気に押し寄せていることに改めて気づかされました。
●住民の方々が以前来たことを覚えて下さっていたり、久しぶりにいろんな方々と会うことができたりしたのも嬉しかったです。

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