<教育>【むらの大学】学内成果報告会を開催しました(1/27)

1月27日(金)に、
本学附属図書館ラーニングコモンズにて、「むらの大学学内成果報告会」を開催しました。

「むらの大学」は、平成26年度からスタートした、学生と地域の住民との交流をとおして、ともに学び、問題解決の糸口を探す授業です。

今回は、「むらの大学Ⅰ・Ⅱ」と「むらの大学Ⅲ・Ⅳ」それぞれの授業における約1年間の学びや成果を、受講生が発表することをとおして、参加者のみなさまとともに、地域への理解を深め、今後の学習や、地域再生へむけた活動につなげることを目的に開催しました。
会場には、むらの大学受講生・学生・教職員・一般の方々総勢約70名が集まりました。
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【むらの大学Ⅰ・Ⅱ】
「むらの大学Ⅰ・Ⅱ」では南相馬市と川内村でフィールドワークを行い、地域の課題や魅力を学んできました。
南相馬市でフィールドワークをした10名の受講生(1年生)は、聞き取りをとおして知った、南相馬市の抱える矛盾や課題、歴史など、それぞれの学びと想いを発表しました。学生は、昨年7月に避難指示が解除された小高区を中心に活動してきました。南相馬市は、東京電力福島第一原発からの距離が20km圏内、20~30km圏内、30km圏外という区分けがされたことや、長引く避難生活の中で、課題が複雑にからみあっています。その中で学生自身も悩みながら、様々な方の言葉に耳を傾けてきました。授業の中だけでは全てを理解することは難しいですが、地域の抱える矛盾とジレンマから、地域再生やコミュニティ形成にとって何が大切なのかを学生自身が考えるきっかけとなりました。

川内村でフィールドワークを行った21名の受講生(1年生)は、①川内村の魅力・情報発信、②住民と行政について発表しました。村の魅力は人や環境によってつくられていること。そしてそれを発信し、多くの人たちに足を運んでもらいたいという想いから、インスタグラムを開設し動き出しています。住民と行政の意見の相違について仮説をたて考えてきたグループは、住民と行政が直接対話する機会を維持し、住民が主体的に動き、行政にはたらきかけていくことが重要だと発表しました。どちらも自分たちのことばでしっかり伝えていました。
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【むらの大学Ⅲ・Ⅳ】
「むらの大学Ⅲ・Ⅳ」の受講生10名(2・3年生)が、「地域課題に基づく解決プラン」を提案しました。取り組んだのは、平成26,27年度の「むらの大学」の受講生で、1~2年間継続的に川内村や南相馬市で学び、活動をしてきた学生たちです。地域で自分たちが学ぶだけではなく、「地域に貢献することをやりたい」という想いからでした。授業では、地域課題を深く考えるための方法論を学び、中越地震からの復興現場の視察などを踏まえて、自分が関心を持つ地域課題を解決するためのプランを立案しました。

立案した提案プランは、以下の8つでした。
1)川内村の第二の孫になろう!
2)気仙沼市に愛着を~地元が嫌いなんて言わせない!~
3)伊達市の農産物魅力発信
4)東和地域のこれからにむけて(二本松市東和地区)
5)川内の高校生発信プロジェクト
6)南相馬市外への魅力発信
7)川内ピザB級グルメ化計画
8)COP恩返しプロジェクト(川内村)、うんとイイトコ南相馬![自己学習プログラム]
※「自己学習プログラム」という学内の制度を活用し、授業外で川内村や南相馬市の地域活性に関わる活動を自主的に取り組んだ「むらの大学」修了生も発表しました。
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発表のあとは、受講生と参加者でディスカッションをし、提案プランに対して質問やアイディアを重ねました。
授業や自主的な活動をとおして、自分の想いだけではなく「その地域の方々にとって本当によいことは何か」を考え行動した姿や、「むらの大学」での学びを自分が好きな地域や地元にどう活かしていけるのかを真剣に考え、想いをぶつける姿がありました。この1年間のなかで、より深く地域を理解し、地域や地元に対する自分自身の向き合い方や考え方が変わるなどの、大きな変容と成長があったように思います。

▼発表を聞いた参加者からは、以下のような感想がありました。
●1年生は、初めての経験の中で、それぞれの課題を見つけ出すセンスが良かった。これから、その課題を深めて行って欲しい。
●先輩方は一人一人が理由を持って、まっすぐに自分の取り組みを行っていてすごかった。
●むらの大学で学んだことを活かして他の地域に応用していこうとしているのがよく分かった。面白そうなプランが多くあったので、今後の活動について行動をもっと知りたい。
●実際に現場で活動して課題と解決等を見つけようとしているのがとても良かった。
●よく地域をおさえ、理解した提案だったと思います。どう持続させていくか考えると良いですね。

「むらの大学Ⅰ・Ⅱ」「むらの大学Ⅲ・Ⅳ」の今年の授業はこれで終了になりますが、今後も継続をして、それぞれの地域で関わり、活動をしていく学生たちに期待をしています。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

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