<教育><社会貢献>【ふくしま未来学入門】第7回 原発23キロメートルでの医療支援 今現場でなにが起きているのか(11/25)

昨年度開講した「ふくしま未来学入門」
この科目は、地域課題の解決をめざし行動する企業や個人などを講師としてお迎えし、取り組みや経験について具体的な事例をもとに学び、課題解決型の志向を養うことを目指しています。
今年度は、337名の学生と、公開授業にお申込みいただいた25名の一般の方が受講しています。
(H28ふくしま未来学入門授業スケジュールhttp://coc.net.fukushima-u.ac.jp/?p=1169

7回目の授業は、相馬中央病院、南相馬市立総合病院で医師をされている、坪倉正治先生をゲスト講師にお迎えしました。

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坪倉先生の授業は、昨年に続き2回目です。先生の授業は、放射線の基礎知識はもちろんのこと、これまでのデータの結果やそれに基づいた分析による説明で、理解が深まります。
先生いわく、福島県内の中高生は放射線のことを学ぶ機会はあるが、それ以降学ぶことはなく、知識が増えていかないとのことでした。
学生の感想では、県外出身の学生は、「全国に知らせていきたい」「家族や友人に正しい知識を広めていきたい」県内出身の学生は、「福島県民として放射線について学ぶこと、伝えていくことは義務」という声があり、今日得た知識をぜひ伝えていってほしい、学び続ける、関心を持ち続けてもらいたいと思いました。

また、印象的だったことが、「健康」の考え方です。避難したことにより、コミュニティの離散、家族の世帯分離が進み、具合が悪いときに「病院に行ったほうがいいよ」と言ってくれる人が近くにいなくなってしまったことで、病気が進行してしまってから病院に来る人が増えたとの話がありました。健康は、普段は意識することが少ないですが、生活環境や周りの人たちとのつながりで保たれていることに気づかされました。また、避難によってコミュニティが失われたことは、多くのことで損失になっていると感じました。
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その他、学生からは「人は一人では生きていけないと実感した」「放射線については学び続けていきたい。自分の言葉で説明できるようになりたい」「この授業を受けられてよかった」「このような授業が学べる福島大学に入学できてよかった」という感想もありました。

放射線のことは、福島にいる私たちだからこそ、理解し学び、伝えていく必要があると実感した授業でした。学生の声には「放射線のことは、多くの人がよくわかろうとしないまま避けていることが、不安にさせていると思った」とありました。そのとおりで、よくわからない、わかろうとしない人が多いことが、放射線や、福島県の農作物等への理解につながっていかないと思いました。福島に住む私たちができること、それを一人ひとりが理解し、行動するきっかけになったと思います。
坪倉先生、たくさんの示唆に富むお話をありがとうございました。

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