<教育><社会貢献>【ふくしま未来学入門】第3回 福島復興の全体像~福島ならではの動向と課題~(10/21)

昨年度開講した「ふくしま未来学入門」
この科目は、地域課題の解決をめざし行動する企業や個人などを講師としてお迎えし、取り組みや経験について具体的な事例をもとに学び、課題解決型の志向を養うことを目指しています。
今年度は、337名の学生と、公開授業にお申込みいただいた25名の一般の方が受講しています。
(H28ふくしま未来学入門授業スケジュール http://coc.net.fukushima-u.ac.jp/?p=1169

 

第3回「ふくしま未来学入門」の講師は、復興庁 福島復興局長の木幡 浩さんでした。
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木幡さんは、東京電力第一原発事故によって全村民が避難している飯舘村のご出身。1984年旧自治省入省後、長崎県、徳島市、香川県での自治体勤務、総務省などでの勤務の後、岡山県副知事、消防大学校長を歴任され、2016年6月よりから、復興庁の福島復興局長として福島市へ赴任されています。

震災・原発事故からの復興において、福島の抱える課題はより複雑化し、長期化しています。私たちは、一人ひとりの想いを受け止め、その立場にたって考えることも大切であるとともに、福島の抱える課題や復興に向けてどのような取り組みが行われているかなどを、広く理解し、論理的に捉えていく視点も求められます。
そこで、今回は、震災・原発事故から5年が経過した福島県が抱える現状と、復興に向けた取り組みについて詳しくご説明いただきました。

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冒頭、「みなさんにとって東日本大震災は何が一番の教訓だったのか?」という問いかけがありました。
東日本大震災は、未曾有の巨大な複合災害でした。
しかし、今回に限らず豪雨、豪雪、津波、火山の噴火、土砂崩れなど、もしかしたらそれが複合的に起こることもあり得ます。
「自分の身を自分で守る」と考えたとき、そのイメージを持つことも大切だと、気づかされました。

取り組みを説明する際、「復興を前に進めている中で新たな問題が次々と出てくる」と木幡さんがおっしゃっていましたが、それだけ福島が抱える課題が多く複雑であり、前例がない中で試行錯誤しながら進めていることが改めて分かりました。
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「客観的に事実を見ること、声を聴くだけでなく、五感で事実をとらえていくことが大切だと思った」「自分も復興のプレーヤーとして頑張っていきたい」「なんとなくイメージで判断していたが、データを見て合理的に考えることの必要性を学んだ」「現状や復興に向けた取り組みについて、これほど詳しく聞く機会はなかったので貴重で有意義な講義だった」などの声が多く聞かれました。

客観的にデータや取り組みを見ながらお話を伺ったことで、福島ならではの課題の多さや複雑さについても学ぶことができました。また、飯舘村出身として様々な想いを持ちながら、国として福島の復興に取り組んでいる木幡さんの言葉は、より学生の心に響いたと思います。

今回の講演をとおして、多角的にものごとを見る視点をもち、学生が今後の「ふくしま未来学入門」の授業やそれぞれの学類での学びに生かしてもらえたらと思います。

木幡さん、貴重なお時間をいただきありがとうございました。

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