<社会貢献>第11回みらいバスで「相馬野馬追」に行きました(7/23)

7月23日(土)、第11回みらいバスで「相馬野馬追~一千有余年の歴史を間近に感じよう~」をテーマに、学生・教職員17名で南相馬市鹿島区を訪問しました。

平成23年3月11日、津波によって南相馬市でも数多くの尊い命が犠牲になりました。さらに東京電力福島第一原子力発電所の事故により、避難を余儀なくされました。今年、7月12日には帰還困難区域を除く地域の避難指示が解除されましたが、今もなお多くの住民が避難生活を送っています。

7月の最終土・日・月と行われる「相馬野馬追」は、国の指定重要無形民俗文化財です。
東日本大震災では、野馬追に参加している騎馬武者、その家族・友人、馬なども、津波によって多く命を失いました。震災から間もない平成23年7月には、鎮魂と地域の復興を願い、規模を縮小したものの例年通り開催されましたが、相馬野馬追も原発事故で立ち入りが制限されるなど、本来の形で開催ができませんでした。

この「相馬野馬追」は、軍事演習という側面がクローズアップされて取り上げられていますが、本来の目的は、相馬野馬追の3日目に小高神社で行われる「野馬懸け」で神前に馬をささげ、「相馬地方の平和・繁栄・安寧」を祈願することなのだそうです。
今年は7月12日に避難指示が解除された小高区では、多くの方が待ち望んでいた火祭りが復活しました。
震災・原発事故を経験した今、「相馬地方の災いを取り払い、心安らかな日々を過ごす」という野馬追にこめられた願いを改めて深くかみしめた3日間となりました。

今回は、震災後もその伝統を絶やさず続けてきた「相馬野馬追」のお手伝いをするなかで、住民の野馬追にかける思いや、伝統の継承について学ぶことをテーマに南相馬市へ向かいました。
第11回みらいバスも、昨年に引き続き鹿島区横田に設置される北郷本陣を訪問。
有料桟敷席への案内や会場の案内のボランティアとして、お手伝いをしました。
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お手伝いをしながら、目の前で繰り広げられる戦国絵巻に、一瞬どの時代にいるのかわからなくなったという参加者もいるほど。間近で野馬追を体感でき貴重な経験になりました。
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北郷では特別に騎馬武者の皆さんとふれあう時間が設けられています。
昨年と今年、「むらの大学」のフィールドワークでお話を伺った北郷騎馬会の会長である菅野長八さんや馬主さんにもお会いできました。ちょうど今はテスト直前ということで参加できない学生がほとんどですが、「また会いたい」「実際に野馬追を見たい」と、この日をみんな心待ちにしていました。
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総大将が北郷本陣を出馬された後は、スタッフ総出で一気に会場の片づけをしました。学生は、初めておこなう馬糞の片づけも、最初はとまどいながらも「思ったより平気だ」と、楽しみながら皆で行いました。
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その後は、真野川河川敷に移動して北郷だけでおこなわれるミニ神旗争奪戦を観覧しました。翌日、雲雀ヶ原祭場地でおこなわれる御神旗争奪戦の10分の1ほどの規模とのことですが、それでも御神旗めがけて一斉に馬が走る様子は迫力があり圧巻です。

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今回、螺役(かいやく)の菅野大作さん・陽士さん親子に相馬野馬追にかける想いなどをお伺いしました。
螺役は、法螺貝を吹き、その音で騎馬隊を指揮し、祭りを盛り上げます。『野馬追は螺に始まり螺に終わる』と言われていることからも、なくてはならないとても重要な役割を担っています。

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螺役は菅野大作さんで3代目。代々、螺役として伝統を引き継いでいます。息子の陽士さんは、現在高校3年生。11歳のときに初陣をはたし、今年で7回目。これからも参加し続けていきたいとのことでした。
今回、直接お話を伺えたことで、野馬追への想いや伝統の継承について、参加者も深く理解し、さらに興味をもつきっかけとなりました。
菅野大作さん、陽士さん。貴重なお話を聞かせてくださりどうもありがとうございました。

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帰りは「セデッテかしま」へ立ち寄り休憩。
お目当ては、松永牛乳さんの「アイスまんじゅう」と、7月22日に発売されたばかりの「松永牛乳(株)のバニラアイス」。新発売のバニラアイスは、当面はここ「セデッテかしま」と原町区にある「道の駅」でしか購入できません。おなかも満たされ、大満足の1日を締めくくりました。
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<参加者の声>
・昨年、南相馬市を訪れた時からずっと相馬野馬追を見たいと想っていたので、見ることができて本当に感動し、嬉しかったです。同時に“伝統”というものは、とても素晴らしいなと思いました。野馬追は多くの人が関わって成り立つもので、その一人一人に役割と意味があると見ていて思いました。
・直接、野馬追の騎馬武者の方々とお会いすることができ、野馬追への熱い思いがあるからこそ、千年もつながれてきたのだなと感じました。
・初めて生で相馬野馬追をみましたが、とても迫力があり、馬や騎馬武者の方の勇猛さに心が震えて、大きな感動を覚えました。運営に携わっていた方々を含め、南相馬市全体でこの一瞬を盛り上げているという印象を受けました。
・小学生以来の野馬追でしたが、騎馬武者の迫力に圧倒されました。運営に苦労されていることを知り、伝統文化の継承に目を向けるきっかけになりました。
・野馬追は参加者だけでなく、自治体の職員さんの力も大きいのだと気づきました。本当に貴重な経験になって良かったです。

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