みらいバス

<社会貢献>【みらいバス】第8回みらいバスin浪江町案内(5/15)

第8回 みらいバス参加者募集!(5/15)
“ふるさとなみえ”再生にむけた歩みを知る in 浪江町
~農業・田植え体験をとおして~

ふくしま未来学では、昨年度より教育・社会貢献の一環として、
ふくしまを知るスタディツアー「みらいバス」を実施しています。
★これまでの実施の様子: http://coc.net.fukushima-u.ac.jp/?cat=17

8回目のみらいバスは、浪江町を訪れ、田植えのお手伝いをします。

浪江町は、東日本大震災及び福島第一原子力発電所の事故により、
現在も町内全域が避難指示区域に指定され、全町避難が続いている地域です。
その中でも、平成26年には水稲や花卉の実証栽培が開始し、請戸漁港の復旧作業も行われ、
一次産業の再開をはじめとして、町の復興にむけて着実に歩みをすすめています。
こうした状況をふまえ、原子力災害を受けた地域における農業の取り組みを知ること
をとおして、「ふるさと再生・再興」のプロセスを学びます。

みなさまお誘い合わせのうえ、ぜひご参加ください!

【第8回みらいバスin浪江町 概要】 ※雨天決行
■日にち 2016年5月15日(日)
■場 所 福島県双葉郡浪江町
■参加費 無料
※傷害保険・賠償保険などの保険に未加入の方はボランティア保険の加入料300円がかかります。
■対 象 学生、教員、職員(先着17名)
■持ち物 田植え作業に適した服、タオル、飲み物、雨具(カッパ)、ビーチサンダル、着替え、筆記用具
■スケジュール(予定)
8:20  行政政策学類棟前集合
8:30  金谷川駅集合・出発
10:30 浪江町到着
11:00 地元農家の方々と交流をしながら田植え
12:30 昼食(お弁当がでます)
13:30 NPO法人Jin視察(花卉栽培)、浪江町内視察
18:00 金谷川駅到着、解散(その後、バスは福島大学へ)
※出発場所、解散場所は選べます。
※当日は、東京大学・早稲田大・日本農業経営大学校の学生も参加します。

★申し込み 5/9(月)24:00まで
下記URLから申し込みをお願いします。
http://kokucheese.com/event/index/392010/

【お問い合わせ】
福島大学ふくしま未来学推進室事務局(教務課内)
E-mail:miraigaku@adb.fukushima-u.ac.jp
Tel:024-504-2850

160515みらいバス(浪江町)

<社会貢献>第7回みらいバスで広野町に行ってきました(3/5)

3月5日(土)、第7回みらいバス「ひろの防災緑地植樹祭~”ふる里ひろの”の新たなみどりをつくろう~」をテーマに、学生・教職員16名で、広野町を訪問しました。

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東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所の事故後、「緊急時避難準備区域」に指定され、自主避難勧告を出した広野町。翌年に避難指示を解除後、町民 へ帰還を促し、現在は約半数の約2,300人が町に戻ってきています。その後、地域の防災と町民の交流機会を創出するために「ひろの防災緑地」の計画がすすめられるなど、復興再生にむけて様々な取り組みが行われています。しかし、震災直後から現在に至るまで、「復興拠点」とされてきた広野町には、住民数をはるかに超える廃炉・除染等の作業員が増加するなどの社会状況が生じているのが現状です。

今回は広野町の植樹祭への参加や住民との交流をとおして、広野町の現状を見つめ、原子力災害を受けた地域において「住民が安心安全に暮らすまち」とは何かを考えました。

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まず、私たちが訪れたのは、広野町駅東側の沿岸部(下浅見川)です。ひろの防災緑地サポーターズクラブや広野町、富岡土木事務所が実行委員会となって開催する、「ひろの防災緑地植樹祭」に参加をしました。この植樹祭は防潮堤に木を植えることで、町民の防災意識の向上をはかるとともに、広野町の景観を守り、将来交流拠点として利活用していこうというものです。
当日は、町民や企業関係者、ボランティアなど約500人が集結し、いくつかのエリアグループに分かれ、クロマツやユズリハなど8種類の苗木をひとつひとつ心を込めて植えていきました。防潮堤の土が硬かったり、石が多くあったりと、想像以上に重労働でしたが、約1時間で終え、防潮堤一体に苗木が広がりました。この苗木が5年後、10年後、20年後どう成長していくのか、そしてそれとともに、どのように広野町は変わっていくのか、楽しみになりました。

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植樹後は、原発事故収束のための中継基地となったJヴィレッジを訪れ、担当者の五十嵐さんに「Jヴィレッジの現在とこれから」についてお話を伺いました。事後後全ての業務を停止し、福島第一原子力発電所への人員輸送や資機材物流の拠点、自衛隊及び消防との調整窓口を担っていたJヴィレッジですが、今年度いっぱいでそれらの機能を福島第一原子力発電所に移す予定で、「収束拠点」としての役割は終えつつあります。平成31年4月には全面再開を目指しており、それに伴い、広野町の流動人口、町の様子に変化が見られそうです。

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次に訪れたのは、「ホテルリーブス」。ここは現在、作業員の方々の宿舎として利用されています。

ここでは、広野町の現状をより詳しく知るため、住民の方にお話を伺いました。ひとりは、避難後、広野町に家族で戻り2人の子どもを育てる阿部理恵さん。もうひとりは、ホテルリーブスなどの作業員宿舎を経営している吉田稔さんです。

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阿部さんは、「家族がいることで、戻ってくることに安心感があった」「放射線のリスクより、避難における子どもたちの精神的なリスクの方が大きかった」といいます。また、阿部さんは「作業員が多くいる現状をあまりマイナスに感じたことはない」とおっしゃっており、何よりも「広野町に暮らす人が楽しく暮らすことが大事」 という意見に参加者は共感していました。

吉田さんは、以前から経営していた旅館を震災で一時休業していました。しかし、作業員が震災直後、車で寝泊まりするような状況であることをうけ、旅館業の仲間を集め、宿舎の再開と作業員の方々が宿泊する施設の整備をしたそうです。また、「住民と作業員の方々との共生」について吉田さんは、「作業員は朝3、4時からの勤務で、一般の生活者とのライフサイクルが異なるため、そもそも交わるきっかけがないのではないか」と指摘 していました。

阿部さんと吉田さんにお話を伺い、メディアなどで報道される作業員のイメージと現状は異なると感じることも多くあり、参加者は多面的に物事を見つめ、町の状況を理解していく必要があることを学びました。

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最後に、広野町出身の木村元哉さんの案内で、広野町内をめぐりました。広野町中央台から町並みを眺め、その後は3月5日(土)にオープンした複合商業施設「ひろのてらす(イオン広野町店)」を見学しました。オープン初日ということもあり、多くの人で賑わっていました。

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品揃えもよく、食事処もあり、今後住民の生活環境がどのように変わるのか、引き続き経過を見てみたくなりました。最後は広野町駅前を訪れ、震災直後の様子を聞いたり、広野町東側開発整備事業で建てられた「広野みらいオフィス」を間近で視察したりしました。

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今回広野町を訪れ、改めて、復興には多くの「人」の力や想いがあって進められ、前に進んでいるということを実感できた一日となりました。その過程に植樹をとおして、参加できたことはとても貴重な体験でした。今後も広野町の歩みをともに考えていきたいと思います。

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<参加者からの声>(一部抜粋)

・自分たちのような若手の力に期待をし、必要としている方々がたくさんいることに気づいた。これからもこういった企画に参加をして、自分の力を必要としている方々の力になりたい。(学生)

・今直面している問題や震災後から現在に至るまでの取り組みなど様々なことを知ることができ、改めて気持ちが引き締まった。私は被災地のことを知り尽くせていないことも分かったので、今後さらに学習を深めて、浜通りを含めて福島県全体についても誰かに語ることができるように努めたい。(学生)

・もう自分の町の道路は直っているし、復興って終わり?と考えていたけど、今回参加をしてみて、現在進行形で頑張っている人がたくさんいることを知って、考えるべき問題があると思った。福島の学生としてそれを知って考えるようになりたいと思った。(学生)

・インフラの復興は進んでいるけど、今後ソフト面、「人」の関わりが重要になると感じた。地域の方々の学生に対する期待の大きさを今回も感じた。(職員)

・とても深く、内容のある、いろんな人に気づき学びがある素晴らしいみらいバスでした。次は植えた木がどうなったか、植えた木のお手入れ、今回の植樹祭をどうつくったのかを関係の方々にお話を聞くという後継の企画など、他の要素を盛り込んだみらいバスができるといいなと思いました。(教員)

 

今回のみらいバスは、平成27年度最後のみらいバスでした。
来年度も引き続き、みらいバスを実施していく予定ですので、次回をお楽しみに!

<社会貢献>【みらいバス】第7回みらいバスin広野町案内(3/5)

※福島大学の学生・教員・職員対象 参加者募集!

「ふくしま未来学」では、福島県内各地の地域をバスで訪れ、
地域の現状や可能性に触れるスタディツアー「みらいバス」を実施しています。
第7回目のみらいバスは、広野町を訪れ、「ひろの防災緑地植樹祭」に参加をします。

広野町では、復興再生にむけて様々な取り組みが行われている一方、住民数をはるかに超える
廃炉・除染作業員が増加するなどの社会状況が生じています。
このような現状をふまえ、原子力災害を受けた地域において「住民が安心安全に暮らすまち」とは何かを考えます。

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第7回 みらいバス
「ひろの防災緑地 植樹祭」in広野町
~”ふる里ひろの”の新たなみどりをつくろう~
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●日 時 3月5日(土)7:45~18:30
●場 所 福島県双葉郡広野町
●参加費 無料
●対 象 福島大学 学生、教員、職員(先着14名)
●持ち物 植樹作業に適した服、タオル、長靴、飲み物、昼食、
雨具、移植ゴテ(小さいスコップ)、軍手、筆記用具
●スケジュール(予定)
7:35  行政政策学類棟集合
7:45  金谷川駅集合・出発
10:00 ひろの防災緑地植樹祭開会式、植樹開始
12:00 昼食
13:00 町の現状について住民にお話を伺う、交流
(作業員宿舎を経営している方や子育て世代の母親 等)
14:30 広野町町内めぐり
18:30 金谷川駅到着、解散

【申込み】
下記URLから申し込みをお願いします。
http://kokucheese.com/event/index/373996//

【〆切り】 2016年2月21日(日)24:00まで

【要確認】保険に関して
・学生は「学生教育研究災害傷害保険および学研災付帯賠償責任保険」もしくは
「大学生協生命共済および学生賠償責任保険」に加入しているかご確認ください。
・職員・教員の方は労災適用外となりますので、文部科学省共済組合の団体傷害保険に
未加の方は、ボランティア保険の加入をお願いいたします。
※平成27年4月以降にボランティア保険(年度内有効)に加入している方は申込み不要です。

ご不明な点、ご質問等ありましたら下記へお問い合わせください。
※内容は一部変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

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<社会貢献>【みらいバス】第6回みらいバスで浪江町・富岡町・楢葉町に行ってきました(1/23-1/24)<③楢葉町>

1月23日(土)~24日(日)「ふくしまの沿岸部って今どうなってるの?現状と復興に向けた歩みを知る~福島第一原発20km圏内の浪江町・富岡町・楢葉町の今を見つめて~」をテーマに、学生・教職員13名で、浪江町・富岡町・楢葉町を訪問しました。

①浪江町の様子

②富岡町の様子

③楢葉町

楢葉町は、震災当時、推定で10.5mもの高さの津波が町の沿岸を襲いました。また、原子力災害により全町避難を余儀なくされていましたが、平成27年9月、避難指示が解除され住民の帰還が始まっています。ただ、町民の帰還を目指す「帰町目標」を平成29年春に設定していることもあり、現時点で帰町した住民は6%ほどにとどまっています。

楢葉町ではまず23日に、「JAEA楢葉遠隔技術開発センター」を訪問しました。ここは、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業を円滑にすすめるために必要な、ロボットを使った遠隔技術研究・試験を行う施設です。今回は研究管理棟の見学及び、第一原発建屋内の現場環境・作業を模擬できる没入型のバーチャルリアリティシステムを体験させていただきました。

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第一原発の建屋内がスクリーンに映し出され、まるでその中にいるような臨場感。それとともに、建屋内での作業がどれほど困難なことなのか、予想を遥かに超える廃炉作業の厳しさを実感しました。

実際にこのシステムが活用され始めると、原子炉建屋内での作業方法・手順等の適切性の確認や、作業員の教育及び遠隔操作機器の操作訓練の実施が可能となるそうです。

 

翌24日の町めぐりは立命館大学を休学し、「一般社団法人ならはみらい」で働いている西崎さんに案内していただき、「天神岬」からスタート。天神岬は、太平洋と町内が一望できる有名なビュースポットでしたが、現在は津波被害の様子と、仮置き場となり大量に積まれたフレコンパックの山が広がっています。

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木戸川漁業協同組合では、若手職員の青木さんにお話を伺い、施設を案内いただきました。津波と原発による被害から誰もが復活は絶望と思う中、あきらめずに取り組んできた漁協の方の想いと努力に胸があつくなりました。

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2012年から試験的に捕獲した鮭で放射性物質検査を実施し、全て検出されなかったことで、2015年秋には伝統の「合わせ網漁」も復活し震災後初めてサケやイクラが販売されました。

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本州有数のサケの遡上を誇る木戸川では、河口から簗場までの距離が短いことで良質なサケがとれるのだそうです。5年ぶりに販売したイクラは早々に完売。今でも問い合わせがあるとのことで、参加者からは「次回は鮭まつりに来たい」とのリクエスト。ぜひ実現したいです。

 

最後に、いわき市にある楢葉町の応急仮設住宅を訪問しました。まずは、生活支援課の半谷さんから、楢葉町の人々の現状についてお話を伺いました。

半谷さんは、町の方一人ひとりに丁寧に向き合ってこられた方です。ふるさとを離れて暮らすということ、仮設の方のおかれた状況、状況に応じた支援の形についてお話を伺い、一方的ではない支援とは何か?今求められていることは何か?を考えるきっかけになりました。

また、仮設にお住まいの14名の方々とお茶会を開いて交流会をしました。まずは、チーム対抗の競争で体を動かし、福島県の良いところ(おすすめスポット、観光地など)を出し合いビンゴゲームも行いました。あっという間に参加者も仮設の方と溶け込み、笑い声が絶えない時間でした。

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その後、楢葉町への想いなどを伺い、親しくなった方々から実際に聞く言葉は何よりも参加者の心に響いたようです。そして、参加者それぞれが出逢った方々に対して自分には何ができるだろうか、そう考えるきっかけになりました。

「大変なことやつらいことは確かにたくさんあるけど、得したことの方が多いかな。それは、人とのつながり。」

そうおっしゃっていた楢葉町の方の言葉が印象的でした。

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東日本大震災・原発事故から約5年。ふるさとへ「帰る」「帰らない」その選択に正解があるわけではありません。

ただ言えることは、どちらを選んだとしても、それぞれが自立して生活していかなくてはいけないという現実です。

これまで以上に現場の状況に合わせた支援を考えなくてはいけない時期にきていると感じました。今、大学に求められている支援・活動の形を考えながら、今後も継続して地域と関わり続けていきます。

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【参加者の感想】

・私とひとつしか年がかわらないのに、楢葉を第二のふるさととして活動している西崎さんと出会えて、私も福島のためになにかしなければと思いました。 また、仮設にお住まいのおばあちゃんがたと交流ができて、「避難解除」の楢葉町の現状を生の声でお聞きすることが出来ました。戻れる町は戻れるなりの葛藤があることを、直に感じました。(学生)

・木戸川漁協では、震災直後は復興するのかあきらめるか二つに分かれていたそうですが、復興に向けて様々なことに取り組む姿はすごいと私は思いました。楢葉町仮設住宅では、仮設住宅で暮らす方々と交流し、思いを聞きました。話を聞いてみて、若い人材が不足していることを知りました。だから私は進んで被災地に若い力を貢献したいと思いました。(学生)

・仮設の方の言葉を聞き、自分の若い力をこういったところで活かしたいと思いました。また春休みに第9仮設の方達にぜひ会いに行き、名前を覚えてもらえるようにしたいです。1度だけでなく、2度、3度と足を運ぶことが大切であると感じたので、また1年後ぜひ、どう進んでいるのかを見たいです。(学生)

・今回のツアーを通じて、思いもしなかった問題を実感し、その解決には何が必要であるのかを考えるようになったので、すごく意義がある訪問でした。同じ福島県民であっても、普段見られないことであり、想像すらできなかったことである復興作業に尽力する多くの方の様子、町の至る所にある原発事故と津波の痕跡などを見て、完全復興までの課題と福大の役割に関して考えることができました。仮設住宅では、短い時間の滞在にも関わらず提供者側主導の一方的なボランティア活動ではなく、被災民と共にやっていく活動、現実的な問題解決に繋がる「被災民が求めるボランティア活動のあり方」に関しても冷静に考えることができました。今後の教育と研究、社会貢献活動に、今回のツアー中に感じたこと、考えたこと、反省したことを整理し、新たな活動の基盤にし展開したいです。(教員)

・木戸川漁協のサケ漁も、組合員の様々な意見をまとめて、前に一歩踏み出させた責任者の方や若い青木さんの努力と熱意に感動を覚えました。半谷さんも、5年間復興に向けて、住民の方々とともに闘ってきた力強さを感じました。「賠償金で酒を飲んだり、パチンコしている」と福島でも批判する人がいますが、実際に半谷さんや住民の方とお会いして一面的な見方に過ぎないことがわかりました。(教員)

 

※参考

○楢葉遠隔技術開発センター
http://naraha.jaea.go.jp/

○天神岬スポーツ公園
http://naraha-tenjin.net/

○一般社団法人ならはみらい
http://narahamirai.sakura.ne.jp/

○木戸川漁業協同組合
http://www.kidogawa.jp/


■終わりに
今回の「みらいバス」でも、ここに来なくては分からなかった課題や、みなさんの抱えている想いにふれ、自分たちに何ができるのか改めて考える機会となりました。受け入れてくださった各地域の皆様、ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

<社会貢献>【みらいバス】第6回みらいバスで浪江町・富岡町・楢葉町に行ってきました(1/23-1/24)<②富岡町>

1月23日(土)~24日(日)「ふくしまの沿岸部って今どうなってるの?現状と復興に向けた歩みを知る~福島第一原発20km圏内の浪江町・富岡町・楢葉町の今を見つめて~」をテーマに、学生・教職員13名で、浪江町・富岡町・楢葉町を訪問しました。

①浪江町の様子

②富岡町
富岡町は東日本大震災の東京電力第一発電所の事故により、現在も全町が避難を余儀なくされており、平成29年春の帰町を目標に、除染やインフラ整備が進められています。
この日は、富岡町役場総務課の堀川さんに町を案内していただきました。
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まずは富岡駅に向かいますが、駅がありません。駅周辺が町の復興拠点になることから、津波被害を受けた富岡駅は、昨年取り壊されたそうです。

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駅前の家々も解体が進み、昔の面影はありません。町の復興が進むのはよいことの一方、思い出の場所がなくなっていくのは、住民の方々は複雑な心境ではないかと感じました。

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夜の森の桜並木では、だれもいない場所で毎年桜を咲かせている木々とバリケードの風景があります。

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そして道を挟んで、帰還困難区域と居住制限区域と避難指示が分かれている場所でもあり、これが原子力災害であること、やりきれない住民の思いを強く感じました。

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また、富岡町は21.5メートルの大きな津波被害を受けています。津波が到達した海沿いの崖では、「こんな高いところまで津波がきたんですか」と参加者から驚きの声が聞かれました。

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このように、参加者の多くは、行ってみなければわからなかったことが多く、実際自分の目で沿岸部を見ることで、その被害の大きさ、復興の状況を感じることができたという感想が聞かれました。

その他学生からは、まだ車が山積みになっているのを見て、富岡町の復興はこれからだということを初めて知りました、との声がありました。ようやく復興へ少しずつ進み始めた富岡町。町の復興・再生まではまだ時間が必要です。町の帰還が始まった際には、みらいバスで夜の森の桜を見るツアーを実施したいと思います。これからも富岡町を微力ながら応援し続けたいと思います。

 

【参加者の感想】

実際に被害を受けた所へ行き、説明を聞きました。耳で聞くより目で感じた方が何倍も印象に残ると私は痛感しました。 (学生)

中学・高校時代に訪れたことのある場所の現状を見て、5年経った今でも進んでいない(遅れている)ことにショックを受けました。3区域が混在する町としての対応の難しさ、住民の方の分断、まだまだ原子力災害は「収束」しないのだと感じました。 (学生)

帰還開始を目指してインフラや復興拠点整備を急ぐ様子を見ながら、今日におけるハードウェア的な整備が持つ意味、帰還する住民が安心しながら暮らすことができる生活環境の整備の重要性とその課題、原発労働者と共生できる新たな町つくりのあり方とその課題、その長い道のりにおける福大の役割に関して考えることができました。 (教員)

 

③楢葉町へつづく

<社会貢献>【みらいバス】第6回みらいバスで浪江町・富岡町・楢葉町に行ってきました(1/23-1/24)<①浪江町>

1月23日(土)~24日(日)「ふくしまの沿岸部って今どうなってるの?現状と復興に向けた歩みを知る~福島第一原発20km圏内の浪江町・富岡町・楢葉町の今を見つめて~」をテーマに、学生・教職員13名で、浪江町・富岡町・楢葉町を訪問しました。

現地で見たもの、出逢った方の言葉を通して初めて知る現状は、実際に現地へ足を運ぶことの大切さを改めて感じるものとなりました。

①浪江町
浪江町は、現在も町内全域が避難指示区域に指定されていますが、平成29年度春に解除をめざし、帰町に向けた環境づくりを行っています。
浪江町ではまず、浪江町の若手職員と交流をしながら、地震で大きな被害を受けた浪江町駅前を訪れました。

駅前は、震災当初から時間が止まっているように見え、平成29年3月までにJR常磐線再開にむけ駅前整備をすすめるにあたり、課題が多くあることを肌で感じました。

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また、津波で大きな被害を受けた請戸小学校の子どもたちが必死に逃げたという大平山には、現在は請戸地区の住民の方々の共同墓地がありました。

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大平山から見える請戸地区の沿岸部は、イノベーションコースト構想に基づく新たなプロジェクトの整備に向けて計画が進められています。

町内めぐりの後は、浪江町でいち早く農業を再開した「NPO法人Jin」を訪問しました。NPO法人Jinは、「故郷の美しい風景を取り戻したい」と野菜づくりや花卉栽培に取り組んでいます。今回私たちは、その中で収穫された小麦をつかって、うどんづくりをさせていただきました。

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このうどんは、Jinで経営されている福祉施設サポートセンターの利用者に提供されるものでした。全粒の小麦を水と塩をまぜてこね、足で踏み、伸ばして切るという一連の工程を参加者と浪江町若手職員で行いました。できあがって、ゆでたうどんはコシがあり、とても美味でした。

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最後には、Jin代表の川村博さんから、震災から5年間の取り組みや苦悩、今後の展望をお伺いしました。

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福祉の精神のもと「種をまく人」として、町の人々の自立支援と若者の雇用づくり、町の交流人口を増やすための取り組みなど、先陣を切って進む川村さんの行動力と覚悟に、私たち参加者は大きな力を感じました。

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【参加者の感想】

・町民の方々が霊園の整備をまず望んだということに驚きました。ふるさとの再生と生活再建のギャップの現状も知る事が出来て良かったです。(学生)

・浪江町をめぐった時に印象に残ったこととして、大平山があります。津波でたくさんの方が亡くなったお墓から見る、請戸小。さらに海を見て、本当に悔しい気持ちになりました。請戸小の子供達は必死にここまで走ってきたのだなと思いました。この気持ちを周りの人にも伝えていきたいと思います。(学生)

・同じ福島県民であっても、普段見られないことであり、想像すらできなかったことであろう復興作業に尽力を尽くす多くの方の様子、町の至る所にある原発事故と津波の痕跡などをみて、完全復興までの課題と福大の役割に関して考えることができました。NPO法人Jinでは、「故郷は美しくならなきゃいけない」というお話には、自然に頭が下がりました。福大の若者にも、彼らが訴える小さいが大きなメッセージを伝えたいです。(教員)

・若年職員の方々のお話や、川村さんのお話を聞いて、浪江の復興を前に進めようとする思いを感じ、自分も種をまく人になりたいと思いました。今後、福大とも連携していきたいです。(教員)

 

②富岡町へつづく

<社会貢献>【みらいバス】特別企画1泊2日スタディツアー 浪江町・富岡町・楢葉町(1/23-1/24)

※福島大学の学生・教員・職員対象 参加者募集!

【「みらいバス」特別企画1泊2日スタディツアー】
「ふくしま未来学」では、福島県内各地の地域をバスで訪れ、地域の現状や可能性に触れるスタディツアー「みらいバス」を実施しています。
6回目となる「みらいバス」は、福島県の沿岸部を通り浪江町・富岡町・楢葉町の3つのまちをめぐります。東日本大震災・原発事故から約5年が経った今、ふくしまの沿岸部はどんな状況なのか。また、復興に向けてどんな動きがあるのか、住民と交流をしながら実際の目で確かめ、理解を深めていきます。

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ふくしまの沿岸部って今どうなってるの?
現状と復興にむけた歩みを知る
~福島第一原発20kmの浪江町・富岡町・楢葉町の今を見つめて~
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●場所:浪江町→富岡町→楢葉町→いわき市(楢葉町仮設住宅)
●参加費:3000円※含 宿泊・食事(23日昼夜、24日朝昼)代
※規定の保険に未加入の方はボランティア保険の加入料300円がかかります。
●対象:学生、教員、職員(先着20名)
●持ち物:飲み物、着替え、洗面用具、保険証コピー、筆記用具 等
●内容

【23日(土)】【1日目】
8:00 金谷川駅 出発
10:00 浪江町めぐり ※浪江町役場で若手職員と合流
11:00 「NPO法人Jin」訪問
    収穫した小麦でうどん作り
12:00 浪江町役場若手職員との意見交換
13:00 NPO法人Jin代表 川村博さんからお話を伺う
14:30 NPO法人Jin出発
15:00 富岡町めぐり
16:30 富岡町出発
17:00 JAEA 楢葉遠隔技術開発センター(モックアップ施設)訪問
    施設見学、福島第一原発建屋内のバーチャル体験
18:30  楢葉町 天神岬しおかぜ荘着

【24日(日)】【2日目】
8:45 天神岬しおかぜ荘 出発
9:00 天神岬視察、楢葉町めぐり
10:30 楢葉町出発
13:00 楢葉町高久第九応急仮設住宅訪問(いわき市)
    楢葉町役場職員からお話を伺う、住民との交流
15:30 楢葉町出発
18:00 金谷川駅 着

★申込み★
http://kokucheese.com/event/index/361491/

★〆切り★
2016年1月15日(金)15:00まで

※内容は一部変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

チラシ2チラシ1

 

【みらいバス】第5回は金山町に行ってきました(10/12)

【第5回みらいバスin金山町を実施しました】
10月12日(月・祝)実施
「高齢化社会における地域再生を学ぶ~エゴマ収穫体験をとおして~」
学生15名・教員1名・職員3名で金山町を訪問しました。

高齢化率59.7%(データ:福島県「福島県の人口推移」)と県内で一番高齢化が進む町金山町では、
近年、高齢者が主役となって「エゴマ」の栽培と「エゴ マ油」の販売に力を入れています。
健康志向ブームで、純度が高く質が良いと評判の金山町のエゴマは、生産が追いつかないほど売れています。

平均年齢84歳の老人クラブが始めた「奥会津金山エゴマの会」の栗城栄二さんと渡部勝男さんにご指導をいただきながら、刈り取り→脱粒→とうみによる選別の一連の流れをお手伝いさせていただきました。
この広大な畑を農家ご夫婦で栽培から刈り取り、選別までされているということから、どれだけの労力がかかっているのか身に染みて感じました。

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その後は、金山町役場産業課農林振興係の方から町の現状や原子力災害と新潟・福島豪雨からの復興についてお話をいただき、さらには、栗城栄二さんからエゴマ栽培における秘話やエゴマ油の効果について講演いただきました。
エゴマに含まれるαリノリン酸は、リノール酸の摂り過ぎを抑え、脳を活性化し発がん物質の抑制、脳梗塞の予防などにいいそうです。栗城さんは、高齢者が主役となっていつまでも元気に生き、町に貢献をするためには「エゴマ」が一番だと確信し、栽培においても何度も試行錯誤を繰り返し、質のよいエゴマを追求されています。

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夕方には、金山町の文化と食めぐりとして、現在は「自然教育村会館」となっている旧玉梨小学校を訪れ、
金山町に残る民具資料館を見学しました。

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最後に、「玉梨とうふ茶屋」を訪れ、奥会津百年水を使用した青ばと(枝豆)とうふや豆腐ドーナツなどをいただきました。

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金山町の長谷川盛雄町長が「エゴマは町の”宝”」とお話をされていましたが、金山町には残し受け継いでいくべきものがたくさんあると感じました。
今回エゴマ収穫体験をとおして、人口減少と少子高齢化による課題をデータや言葉だけではなく、体感をすることができたとともに、金山町のみならず他の市町村でも起きている問題であると普遍的に物事を捉え、考えるきっかけとなりました。

【参加者からの声】
・金山町は何もないというイメージを持っていたが、エゴマの他魅力的な潜在資源があることを知った。
・地域再生をするためには、地元の人だけではなく、私たち若者が積極的に現状に向き合い、考え、行動する必要があると思った。
・高齢化社会と向き合って生きていくうえで、こういった問題をどう解決していくか考えることは大切で、しなければならないと感じた。
・豆腐屋さんでは若いアイディアがほしいと言われたのが強く残り、自分なりに何かできないか考えさせられた。

★金山町では、公式Facebookページがあります!毎日、金山町の雄大な自然などの魅力あふれる町の様子がアップされています。ぜひご覧ください。
https://www.facebook.com/town.kaneyama.fukushima

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【みらいバス】第5回 みらいバス in金山町 参加者募集⇒募集を締め切りました。

※募集を締め切りました。ありがとうございました※

第5回目となる「みらいバス」は、福島県の奥会津「金山町」を訪れます。

金山町は、高齢化率59.5%と県内で一番高齢化が進んでいます(データ:福島県、2015.8.1現在)。
また、福島第一原発から130km離れていながらも放射能による影響や風評被害でも悩まされ、
さらには、2011年に起きた「新潟・福島豪雨」の影響は現在においても色濃く残っています。

そんな中でも、金山町では、
「エゴマをつくって、食べて、健康になろう!」
「耕作放棄地をなんとかしよう!」と町内の老人クラブがエゴマの栽培を本格的に始めました。
金山町のエゴマは、奥会津で生産されているエゴマの中でも純度が高く質がよいと評判です。

今回の「みらいバス」は、エゴマ収穫のお手伝いを通して、超高齢化社会の実態を学び、
「地域再生」に向けた取り組みを考えます。

【 第5回 みらいバス 実施概要】

●日時: 10月12日(月・祝) 7:10~18:30
●場所: 福島県大沼郡金山町
●参加費: 無料
●対 象: 学生、教員、職員(先着20名)
●持ち物: 昼食、飲み物、筆記用具、軍手、タオル、長靴(あれば)、動きやすい靴・服装、雨具
●スケジュール(予定)
7:10 金谷川駅前 出発
9:30 エゴマ収穫体験(刈り取り、脱粒、とうみによる選別等)
※雨天、生育具合によって変更の可能性あり
12:30 昼食、金山町役場から町の災害の現状と課題について
13:30 「奥会津金山エゴマの会」の方々と交流会
15:00 金山町の文化・食めぐり
16:30 金山町 出発
18:30 福島大学 到着

※詳細は、チラシをご覧ください。

【申込みについて】
●申し込み 10/7(水)24:00まで
下記URLから申し込み手続きをお願いします。
http://kokucheese.com/event/index/336381/

【要確認】保険に関して
・学生は「学生教育研究災害傷害保険および学研災付帯賠償責任保険」
もしくは「大学生協生命共済および学生賠償責任保険」に加入しているかご確認ください。
・職員・教員の方は労災適用外となりますので、文部科学省共済組合の団体
傷害保険に未加入の方は、ボランティア保険の加入をお願いいたします。
※平成27年4月以降にボランティア保険(年度内有効)に加入している方は申込み不要

【お問合せ】
福島大学 ふくしま未来学推進室事務局(教務課内)
E-mail:miraigaku@adb.fukushima-u.ac.jp
Tel:024-504-2850 (内線: 3712)

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第4回みらいバスを実施しました【南相馬市・相馬野馬追】(7/25)

7月25日(土)に「相馬野馬追~千年の歴史とつながる想いを身近に感じよう~」をテーマに、学生・教職員10名と南相馬市鹿島区を訪れました。

北郷本陣

 

 

北郷本陣を設ける鹿島区では、昔ながらの口上で副大将と侍たちが総大将をお迎えする儀式が行われます。これは、北郷(南相馬市鹿島区)だけで催される行事です。

今回は、北郷本陣で有料桟敷席への案内や、観光客への注意喚起のお手伝いをし、総大将が北郷本陣を出馬した後は会場の撤収作業を皆で行いました。その後、真野川河川敷でとりおこなわれた「北郷ミニ神旗争奪戦」も観覧しました。

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騎馬武者の方は、振る舞いも言葉遣いもサムライになりきっていて、その荒々しい空気がお祭りを盛り上げ、神事の厳粛さを醸し出しており、そこに繰り広げられる戦国絵巻はそれはそれは圧巻でした!

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今年の「相馬野馬追」全体で参加した騎馬数は450騎。2歳〜87歳までの方が参加したとのことです。
仮設住宅から出馬する方もまだまだ多くいます。騎馬隊の方や馬主さん、それを支え、盛り上げようとする多くの方の想いにふれ、とても熱い気持ちになりました。
スタッフも含めてほとんどの参加者が、相馬野馬追に行くのは初めて。間近でその迫力を体感し、人や歴史にふれたことで、南相馬や相馬野馬追に対してもっと知りたい!と、改めて興味をもつきっかけとなりました。

お世話になった鹿島区役所の皆さま、どうもありがとうございました!

集合写真
<参加者からのコメント>(一部抜粋)
★若い人たちがしっかり伝統を支えているのを見て安心しました。元に戻るだけではなく、震災の経験を活かしてこれまで以上にたくましく、住みやすく、全国から注目される南相馬市になることを期待しています。(教員)

★初めて相馬野馬追に参加させていただきました。地域のみなさんで創り上げ、守ってきた神事で、感動しました。(教員)

★北郷地区で行われているものを拝見できたということで、おそらく翌日に行われるものより身近に感じられたのがよかったと思います。(職員)

★武者の圧倒的な感じは、いつ見ても魅力的で、その行事の裏方ができてとても充実していました。(行政政策学類1年)

★初めて野馬追を見ました。馬の迫力と地域の方々のあたたかい支援がとても印象に残っています。野馬追を見て南相馬のイメージが変わりました。(経済経営学類1年)

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