COC公開授業

<社会貢献>特別企画:南相馬市桜井市長との懇談会を実施しました(11/11)

11月11日(金)に、南相馬市の桜井市長を迎え、震災直後の状況や苦労、地域の課題解決に向けた実例から、地域復興を担う人材育成を目的に、参加者の質問にお答えいただく懇談会を実施しました。

一般の参加者を含め、約15名で終始和やかに懇談を行いました。参加者からは、市長と直接話す機会は貴重であり、市長の意外な一面も知ることができたと好評でした。

参加者一人一人が福島をなんとかしたいという強い気持ちを持っており、市長に積極的に質問をしていたのが印象的でした。このように市民の方々と市長や著名な方々との懇談会を、今後も開催していきたいと考えています。

桜井市長、お忙しいところありがとうございました!
dsc01862-2dsc01865-2昼食を取りながら懇談です              貴重なお話しを聞くことができました

南相馬市の桜井市長のふくしま未来学入門の講義の内容はこちら
 

 

 

 

<教育><社会貢献>【ふくしま未来学入門】第5回 南相馬市の現状と復興に向けた取り組み(11/11)

昨年度開講した「ふくしま未来学入門」
この科目は、地域課題の解決をめざし行動する企業や個人などを講師としてお迎えし、取り組みや経験について具体的な事例をもとに学び、課題解決型の志向を養うことを目指しています。
今年度は、337名の学生と、公開授業にお申込みいただいた25名の一般の方が受講しています。
(H28ふくしま未来学入門授業スケジュール http://coc.net.fukushima-u.ac.jp/?p=1169

第5回「ふくしま未来学入門」の講師は、南相馬市長の桜井勝延市長でした。
平成22年より南相馬市市長となり、現在二期目の桜井市長。震災当時、被災した南相馬市の窮状や支援等をYouTube等にて訴え、米国タイム誌から「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれました。
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南相馬市は、平成18年に旧小高町、旧鹿島町、旧原町市が合併して誕生しました。そこが原発事故によってどうなったのか・・・。
今回は、「南相馬市の現状と復興に向けた取り組み」と題し、震災・原発事故から5年8ヶ月たった南相馬市の現状と、震災直後の市としての判断、その後の取り組みについて市長の想いをお話しいただきました。
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南相馬市は、津波の被害も大きく636人が犠牲になり、その中にはまだ行方不明の方も多くいます。
さらに、震災関連死は、現時点で489人と福島県で最多、現在も増えています。避難を余儀なくされた中で、年配の方、入院患者、特別養護老人ホームの方等は事故後6ヶ月の中で、318名亡くなったそうです。

南相馬市は平成23年、東京電力第一原子力発電所の事故をうけ、原発からの距離が半径20km圏内、20~30km圏内、30km圏外というように線引きされました。そして、それは20km圏内が小高区、20~30km圏内が原町区、30km圏外が鹿島区と、おおよそ合併前の自治体と同じ区域で分断されました。この線引きによって、義援金がもらえる区域とそうでない区域ができ、賠償金の金額にも差が生まれたことで、住民の中に分断が起きました。そして、住民たちのどこに向けたらいいのかやり場のない怒りや不満は、自治体の職員などに向けられるという構図が生まれ、職員が疲弊し、現場を去っていった方も多いそうです。

原発事故によって避難を余儀なくされたことで平穏な暮らしを奪われ、賠償金の差がによって住民同士に溝ができるなど、原発事故がどれだけ人々の心や命を疲弊させていったのか、熱く語ってくださいました。
学生も、「同じ国の隣県で、あの日から何が起きて何が変わっていったのか、メディアでは知る事のできない現実を知り、改めて震災の恐ろしさや悲惨さ、その中で生きてきた人々の心の傷と強さを知る事ができた」と、その過酷な現状と課題の複雑さを改めて感じたようです。
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南相馬市は、脱原発都市宣言をし、原発のエネルギーに依存しないまちづくりを進めています。
https://www.city.minamisoma.lg.jp/index.cfm/8,23464,75,html
原発立地地域周辺では、緊急時の避難計画が策定されますが、今回のように、「何かあったときに避難を余儀なくされるようなエネルギー政策はよくない」と語る市長の言葉を聞いて、そのリスクにはっとしたという学生も多くおり、改めて原発とはどういった存在なのかを考えるきっかけにもなりました。

南相馬市では、今年7月12日に帰還困難区域を除く全ての地域で避難指示が解除されました。
少しずつ前に進む中で、課題はまだまだ多くあります。

桜井市長の言葉に、「人が生きるために必要なのはお金だけではない。お金があるから立ち上がれるわけではない。人は、“何のためにいきるのか”、その答えを見つけた人が立ち上がることができる。」という言葉がありました。
それは、この震災や原発事故で起きたことを改めて考えるとともに、自分に何ができるのか、どのように覚悟を決めて行動するのか、自分自身をふりかえることにもつながりました。
そして、「いろいろなことを吸収できる、選択することの出来る今を、恥をかくことをおそれないでがんばってほしい」、という市長からの熱いエールは、学生の心にも深く刻み込まれました。

学生からは、「行政的な視点で、原発と住民の間で揉まれる当時の様子がリアルに伝わった」「原発の近くにある市町村が震災後、どんなに苦しい思いをしてきたのかが伝わった」という声が多く聞かれ、同じ市民でありながら、市や市民のために働いてきた市長はじめ職員の方々の大変さを強く感じたようです。

また、福島県にいても知らないことも多いのだと気づくことができ、「県民としてこの原発事故の実態をきちんと知って、将来この震災や原発事故からの教訓を活かした地域づくりができるような職業につけるよう4年間しっかり学んでいきたい」など、これからの学生生活でどのように学びを深めていくのか、考えるきっかけにもなりました。

桜井市長、おいそがしい中貴重なお話をしていただきどうもありがとうございました。
dscf8097授業後、南相馬市で活動している学生団体「うんとイイトコ南相馬!」のメンバーと記念撮影。

●南相馬市ホームページ http://www.city.minamisoma.lg.jp/

<教育><社会貢献>【ふくしま未来学入門】第4回 新しい農業のカタチを創る(11/4)

昨年度開講した「ふくしま未来学入門」
この科目は、地域課題の解決をめざし行動する企業や個人などを講師としてお迎えし、取り組みや経験について具体的な事例をもとに学び、課題解決型の志向を養うことを目指しています。
今年度は、337名の学生と、公開授業にお申込みいただいた25名の一般の方が受講しています。
(H28年度スケジュール http://coc.net.fukushima-u.ac.jp/?p=1169

 

第4回「ふくしま未来学入門」の講師は、大野農園株式会社 代表取締役の大野栄峰さんでした。
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大野さんは、福島県石川郡石川町出身。震災後の2012年、父親が創業した大野農園を継承するとともに「大野農園株式会社」を法人設立されました。
果実を使用した商品開発や農地を活用した農園イベント、地域の食材を発信するキッチンカーの運営を行うなど、従来のモノ作りだけにとどまらず、新しい農業の可能性に挑戦し続けています。

今回は「新しい農業のカタチを創る」をテーマに、東京電力福島第一原発の事故後、大野さんが実家を継いで農業を始めた想いと、これまでどのような取り組みをされてきたのか等をお話しいただきました。

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大野農園を法人化した大野さんは、従業員を通年雇用しています。繁忙期しか人を雇うことができないという農家が多い中、「仕事」として人を受け入れ農業ができるように、加工品の商品開発をするなど、その受け皿をつくっています。

原発事故後、福島では廃棄される食材が山積みの状態でした。食べられることなく捨てられていく、福島のおいしい野菜や果物をどうしたら食べてもらえるのかと考え、安心安全・おいしさを伝える切り口を変えたのが、様々な福島県産の食材で作ったピザを提供するキッチンカー「Orageno(オラゲーノ)」です。
安心安全を全面に出して販売していたころ、福島県産と知ったら目の前で桃ジュースを捨てられ手を洗われたこともあったそうですが、発信の仕方を変えたことで、今まで手にとってもらえなかったものを、お客さんが喜んで受け入れてくれるようになったとのことです。

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また、農家にとって当たり前のように見ていたことや、やっていることの中に価値を見いだし、農家にとってはただの「作業」だったものなどを農園での「体験」「イベント」という形で消費者に提供もしています。
それまで生産者にとって重労働な作業のひとつだった「リンゴ木の枝ひろい」をイベントにしたという話には、「どちらにとってもプラスになる素敵なやり方だと思った」「これまで農業に興味のなかった人をつなぐことができ、課題解決にもなる」と視点を変えることの大切さを感じた受講生が多くいました。
これまでのやり方を継承するだけではなく、常に変化、そして進化していくことを目指している大野さんのユニークで新しい取り組みは、農業以外にもあてはまると、刺激になったようです。

そして、風評被害を機に、競合である福島県の農家同士がひとつになり、「一般社団法人COOLAGRI(クールアグリ)」を立ち上げ、活動を行っています。これは、福島県内の若手一次生産者の有志団体で、福島県の食を進化させ、継承し、「農業を豊かに」「農業を憧れに」「農業を仕事に」をコンセプトに、次世代の若者達へ希望を繋ぐさまざまな取り組みをしています。

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競合であるため、なかなか農家さん同志がつながることは難しいそうですが、同じ風評被害に苦しんできた福島だからこそひとつにまとまれたのではないかとのことです。その中で行っている課題解決に向けた取り組みは、とても画期的であり、ワクワクするものばかりでした。
このように農家がつながり、個人ではできなかったことを行い、これからの農業を考えていく仕組みは、全国のモデルになり、新しい農業のカタチをつくっていくのではないかと感じました。

学生から特に多かったのが「今までの農業のイメージが話を聞いてガラッと変わった」という声です。
また、「農業の大きな可能性を感じ、自分も体験したいと思った」「視点を変え、様々なものに価値を見いだすことの大切さを学んだ」「新しい発想・視点を持って物事に取り組むことが必要と感じた」「関心を持ってもらうために、自分から変化を求めて行くことが大事だと感じた」などの声が多く聞かれました。

生産すること・加工することだけではなく、コンセプトをしっかりと作り新しい農業を提案している大野さんの取り組みは、農業の枠を超え、福島にとっても、大いなる可能性を感じるものでした。

大野さん、素晴らしいお話をありがとうございました。

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こちらは間もなく発売される「大野農園のドライフルーツ」
しっとり肉厚でほどよい甘さ。もも、なし、りんごの三種類あり、フルーツそのものの味が楽しめます。かわいいパッケージはプチギフトとしてもおすすめです。

 

 

 

 

 

大野農園
http://www.oononouen.com/

COOLAGRI
http://coolagri.jp/

<社会貢献>【募集】南相馬市桜井市長との懇談会参加者を募集します

ふくしま未来学入門では、地域課題の解決をめざし行動する個人や企業の方々を講師としてお呼びし、取り組みや経験について具体的な事例をもとに学びます。

11月11日(金)の講師は、南相馬市の桜井市長です。

この日は特別に、授業後に昼食を取りながら桜井市長を囲み、懇談会を開催する予定です。
市長と直接お話しできる機会です。ぜひご参加ください。

参加希望の方は、授業を受講してもらうことが条件となります。

<ふくしま未来学入門授業>
日時 11月11日(金)10:20-11:50
場所 福島大学 L4教室
※L4教室前にて受付をいたします
詳しくはこちら

<南相馬市桜井市長との懇談会>
日時 11月11日(金)12:00-13:30
場所 福島大学内
内容 昼食を取りながら、南相馬市の桜井市長と意見交換および懇談を行います
会費 千円程度(お弁当代として) 当日会場にて徴収いたします
募集人数 約10名

・申込について
参加には事前申し込みが必要です。参加希望の場合、11月4日までに以下のアドレスにメールで、お名前・ご所属・連絡先をご返信いただきますよう、よろしくお願いいたします。
miraigaku@adb.fukushima-u.ac.jp
なお、申し込み多数の場合、先着順とさせていただきます。

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桜井市長

<教育><社会貢献>【ふくしま未来学入門】第3回 福島復興の全体像~福島ならではの動向と課題~(10/21)

昨年度開講した「ふくしま未来学入門」
この科目は、地域課題の解決をめざし行動する企業や個人などを講師としてお迎えし、取り組みや経験について具体的な事例をもとに学び、課題解決型の志向を養うことを目指しています。
今年度は、337名の学生と、公開授業にお申込みいただいた25名の一般の方が受講しています。
(H28ふくしま未来学入門授業スケジュール http://coc.net.fukushima-u.ac.jp/?p=1169

 

第3回「ふくしま未来学入門」の講師は、復興庁 福島復興局長の木幡 浩さんでした。
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木幡さんは、東京電力第一原発事故によって全村民が避難している飯舘村のご出身。1984年旧自治省入省後、長崎県、徳島市、香川県での自治体勤務、総務省などでの勤務の後、岡山県副知事、消防大学校長を歴任され、2016年6月よりから、復興庁の福島復興局長として福島市へ赴任されています。

震災・原発事故からの復興において、福島の抱える課題はより複雑化し、長期化しています。私たちは、一人ひとりの想いを受け止め、その立場にたって考えることも大切であるとともに、福島の抱える課題や復興に向けてどのような取り組みが行われているかなどを、広く理解し、論理的に捉えていく視点も求められます。
そこで、今回は、震災・原発事故から5年が経過した福島県が抱える現状と、復興に向けた取り組みについて詳しくご説明いただきました。

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冒頭、「みなさんにとって東日本大震災は何が一番の教訓だったのか?」という問いかけがありました。
東日本大震災は、未曾有の巨大な複合災害でした。
しかし、今回に限らず豪雨、豪雪、津波、火山の噴火、土砂崩れなど、もしかしたらそれが複合的に起こることもあり得ます。
「自分の身を自分で守る」と考えたとき、そのイメージを持つことも大切だと、気づかされました。

取り組みを説明する際、「復興を前に進めている中で新たな問題が次々と出てくる」と木幡さんがおっしゃっていましたが、それだけ福島が抱える課題が多く複雑であり、前例がない中で試行錯誤しながら進めていることが改めて分かりました。
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「客観的に事実を見ること、声を聴くだけでなく、五感で事実をとらえていくことが大切だと思った」「自分も復興のプレーヤーとして頑張っていきたい」「なんとなくイメージで判断していたが、データを見て合理的に考えることの必要性を学んだ」「現状や復興に向けた取り組みについて、これほど詳しく聞く機会はなかったので貴重で有意義な講義だった」などの声が多く聞かれました。

客観的にデータや取り組みを見ながらお話を伺ったことで、福島ならではの課題の多さや複雑さについても学ぶことができました。また、飯舘村出身として様々な想いを持ちながら、国として福島の復興に取り組んでいる木幡さんの言葉は、より学生の心に響いたと思います。

今回の講演をとおして、多角的にものごとを見る視点をもち、学生が今後の「ふくしま未来学入門」の授業やそれぞれの学類での学びに生かしてもらえたらと思います。

木幡さん、貴重なお時間をいただきありがとうございました。

<教育><社会貢献>【ふくしま未来学入門】第2回「富岡町の役割と復興への軌跡」(10/14)

昨年度開講した「ふくしま未来学入門」
この科目は、地域課題の解決をめざし行動する企業や個人などを講師としてお迎えし、取り組みや経験について具体的な事例をもとに学び、課題解決型の志向を養うことを目指しています。
今年度は、337名の学生と、公開授業にお申込みいただいた25名の一般の方が受講しています。
(H28ふくしま未来学入門授業スケジュール http://coc.net.fukushima-u.ac.jp/?p=1169

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第2回「ふくしま未来学入門」の講師は、富岡町産業振興課課長の菅野利行さんでした。
菅野氏は、東日本大震災時には総務課課長補佐として災害対策本部に所属し、前例のない混乱の中指揮してきました。現在は、産業振興課長として、帰還に向けた大型複合商業施設整備や中小企業・農林産業の再興への取り組み、太陽光発電事業、賠償を所管しています。
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まず、この授業は1年生が多く、県外出身の学生も多いことから、現在も避難生活が続き、約9万人の人たちが県内外に避難している基本的なことをお話ししていただきました。学生からは「富岡町という町は恥ずかしながら知らなかった。今もなお避難している人がいるということに驚いた。まだ苦しんでいる人々がいるという事実を知れてよかった」という感想がありました。福島に住んでいても、震災や避難といった状況を知らない学生が多いことが現実です。

 

今回の原発事故による避難とはどういうことなのか。進学や就職のように自分で選択し、覚悟してふるさとを離れたのではないことが決定的な違いであり、だからこそ何で避難しなくてはいけないのか、志半ばにしてふるさとを離れた思いや感情が強くあるということに気づかされました。
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また、国は避難指示を出すだけで、町が対策をしないと町は消滅してしまう可能性があることも現実だと知りました。富岡町では第二次復興計画に、帰還する、帰還しないだけではない、第三の道を明記しています。そのために、震災後住所を町外にうつした人にも、引き続き情報提供を行い、きずなづくりを進めています。

富岡町では、来春に一部地域が避難指示解除されます。菅野課長は、避難指示が解除されたから終わりではない。今後も伝えていくこと、関心をもってもらうこと、知ってもらうことが必要だとおっしゃっていました。それは「絶対に同じことを繰り返してはいけない」という思いがあるからです。
この菅野課長の言葉に、学生からの反応も大きく、「もっとたくさんのお話を聞きたいと思いました」「自分のできることからやっていきたい」「未来を担う私たち福大生が課題解決のためにボランティアなどを積極的に行っていきたい」という感想が多く聞かれました。

震災以降、まったく人生が変わってしまった菅野課長は、「2回の公務員人生を生きている。震災前後で全く違う。震災後の公務員人生は大変だけれど、多くの人に出会い、このような場で話をさせてもらっていることがありがたい、つらいこともあるが楽しんでいます」とおっしゃっていたのが印象的でした。冒頭、90分では全てを伝えきれない、引き受けなければよかったと冗談ながらおっしゃっていましたが、まだまだお話しを聞きたかったという感想が多かったです。

今後、直接富岡町を訪れる機会をみらいバス等で提供し、より富岡町への理解を深める機会をつくっていきたいと考えています。

菅野課長、お忙しいところ貴重なお話、ありがとうございました。
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<参考資料など>
➀富岡町 東日本大震災・原子力災害の記憶と記録 2011.3.11-2014.3.31
冊子は、富岡町のホームページからダウンロードできます。動画は、富岡町フェイスブックから見ることができます。

②「福島・インサイドストーリー 役場職員が見た原発避難と震災復興」公人の友の社 今井照・自治体政策研究会編著  11月刊行予定

③「原発被災地の復興のシナリオ・プランニング」 公人の友の社 金井利之・今井照 11月刊行予定

④「地方創生の正体ーなぜ地域政策は失敗するのか」ちくま新書 山下祐介・金井利之 2015年既刊

⑤「自治体再建ー原発避難と「移動する村」」ちくま新書 今井照 2014年既刊

⑥富岡町ホームページ http://www.tomioka-town.jp/

<教育><社会貢献>【ふくしま未来学入門】第1回メディアは何を伝えたか~ラジオと震災~(10/7)

昨年度開講した「ふくしま未来学入門」
この科目は、地域課題の解決をめざし行動する企業や個人などを講師としてお迎えし、取り組みや経験について具体的な事例をもとに学び、課題解決型の志向を養うことを目指しています。
今年度は、337名の学生と、公開授業にお申込みいただいた25名の一般の方が受講します。

第1回「ふくしま未来学入門」の講師は、フリーアナウンサーの大和田 新さんと、福興浜団 団長の上野敬幸さんでした!

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大和田新さんは、ラジオ福島退職後もフリーアナウンサーとして「ニューシニアマガジン大和田新のラヂオ長屋(毎週土曜日7:00~)」「月曜Monday夜はこれから! (毎週月曜日19:00~)」などの番組を担当され、震災直後から現地に足を運び、現地の声をラジオを通して伝え続けています。

上野敬幸さんは、南相馬市原町区萱浜在住。両親、8歳の長女、3歳の長男の家族4人を津波によって失い、父親と長男は今もまだ見つかっていません。
震災後、仲間と「福興浜団」を立ち上げ、行方不明者の捜索やがれきなどの清掃等のボランティアを現在も続けています。また、菜の花迷路、鎮魂の花火大会、イルミネーションなど、この地域や人びとに笑顔を届ける取り組みも行っています。

大和田さんには、昨年度もお越しいただき「命の大切さ」について講演いただきましたが、今年は大和田さんと上野さんの対談形式で行いました。

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この授業は8割が1年生です。これまでメディアをとおしてしか、現地の様子を知らない学生も多くいます。また、上野さんのように実際にご家族を亡くされた方から話を聞くのは、ほとんどの学生にとって初めてのことです。

約2万人の命が奪われた震災。
福島県では直接死1604人。震災関連死はそれを上回り、今も増えつづけています。言葉で話せば一言ですが、亡くなった全ての方にそれぞれのストーリーがあり、また、その死を受け入れることができない方がその何十倍もいらっしゃいます。

大和田さんは対談の中で何度も学生に向かって「想像してください」と語りかけ、その一人ひとりの想いを想像し、気持ちに寄り添っていくことの大切を教えてくださいました。

上野さんのお話は、「これまで知った気になっていたが、自分が何も知らなかったと痛感させられた」と学生の声にも多くあったほど、あらためて実際にお話を伺うことの大切さを感じました。

また、ご家族を亡くされ、まだお父様と息子さんが見つかっていない状況の中、上野さんがこうして学生の前でその想いを語ってくださるのには、強い想いがあったからです。

ただ伝えたいことは「教訓にしてほしい」ということ。

震災で亡くなった方や被害にあった方を想うのであれば、それを教訓にしてほしい。それができていれば、その後に起きたさまざまな災害においても防災ができていたのではないか・・。
震災から5年半が過ぎましたが、その中でどれだけこの震災や原発事故を教訓にできているのか?
それを私たちに問いかけ、その大切さを改めて考えさせられました。
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学生からは、
「メディアは3月11日だけ騒いでいるが、被災した当事者にとって亡くなった家族への思いは毎日変わらないことに気づいた」
「震災の被害は数ではかられるものではなく、一人ひとりに深い悲しみがあり、今後それが消えることはないということに気づいた」
「自分も被災者としての責任があるので、多くの人に伝えていきたい」
という声が聞かれるなど、学生にとって、この震災を自分事ととらえ、自分には何ができるのかを考えるきっかけとなる時間でした。

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大和田さん、上野さん。
貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました。


H28ふくしま未来学入門授業スケジュール http://coc.net.fukushima-u.ac.jp/?p=1169
昨年度の様子 http://coc.net.fukushima-u.ac.jp/?p=499

<教育><社会貢献>【COC公開授業】H28「ふくしま未来学入門」授業スケジュール

昨年度、新規開講した「ふくしま未来学入門」
この科目は、地域課題の解決をめざし行動する企業などを講師としてお迎えし、取り組みや経験について具体的な事例をもとに学び、課題解決型の志向を養うこ とを目指しています。昨年度は、362名の学生と福島県にお住まいの12名の方が受講しました。(http://coc.net.fukushima-u.ac.jp/?p=499
今年度も337名の学生と公開授業に申し込みくださった25名の方が受講します。

「ふくしま未来学入門」ってどんな科目?

震災・原発事故以降「ふくしま」では、多くの問題が顕在化し、課題先進地域として地域課題の解決と再生が求められています。地域再生をすすめるためには、地域の課題を的確にとらえ、既存の枠にとらわれずに多様なセクターと恊働する課題解決型の思考が必要不可欠です。

福島県のみならず各地域で課題を解決するために様々な取り組みが行われてきていますが、そこでの地域実践は、「ふくしま」の課題解決につながる事はもちろん、これから近い将来日本の社会全体が直面するであろう課題を解決する上でもモデルになると考えられます。

「ふくしま未来学入門」では、地域課題の解決をめざし行動する個人や企業などを講師としてお迎えし、その先進的な取り組みや経験について学びます。また、震災と復興における社会問題や諸現象に対し、学問領域の枠組みを超えて多角的・総合的に考える能力を養うことを目指します。

 

 日程
テーマ
講師
1H28
10/7
メディアは何を伝えたか
~ラジオと震災~
フリーアナウンサー 大和田 新氏
福興浜団 団長 上野 敬幸氏
2H28
10/14
富岡町の役割と復興への軌跡富岡町 産業振興課 課長 菅野 利行氏
3H28
10/21
福島復興の全体像
~福島ならではの動向と課題~

復興庁 福島復興局長 木幡 浩氏
4H28
11/4
新しい農業のカタチを創る大野農園株式会社 代表取締役 大野 栄峰氏
5H28
11/11
南相馬市の現状と復興に向けた取り組み南相馬市長 桜井 勝延氏
6H28
11/18
未来創造学
~ふたば未来学園高等学校の取組み~

福島県立ふたば未来学園高等学校 校長 
丹野 純一氏
7H28
11/25
原発23キローメートルでの医療支援
今現場でなにが起きているか


相馬中央病院 内科医師
南相馬市立総合病院非常勤医 坪倉 正治氏
8H28
12/2
ワカモノの「夢」が、地域を変える!
日本財団学生ボランティアセンター 常務理事
古川 秀雄氏
9H28
12/9
グローバルビジネスを経て、
土着性ビジネスに賭ける

会津電力株式会社 代表取締役副社長
山田 純氏
10H28
12/16
地域のめぐみを活かしたこれからの街づくり
株式会社東芝 
インフラシステム・ソリューション社事業開発センター地域エネルギー担当
小西 千晶氏
11H29
1/6
「いるだけ支援」って何だ!
   ・・・Just be there
福島大学 行政政策学類 教授 鈴木 典夫氏
12H29
1/20
復興支援からの地域づくり
田村市復興応援隊 小林 奈保子氏
双葉町復興支援員 芳門 里美氏
13H29
1/27
風評対策に向けた新たな試み福島学院大学 准教授 木村 信綱氏
飯坂温泉「祭屋湯左衛門」若旦那 柳沼 公貴氏
土湯温泉「ホテル山水荘」若旦那 渡邉 利生氏
14H29
2/3
文化の役目について
~震災から6年をへて~
音楽家 大友 良英氏
15H29
2/10
トークセッション

<教育><社会貢献>【coc公開授業】「ふくしま未来学入門」受講者募集締切ました!

  多彩なゲストに学ぶ 地域再生へのヒント 

  「ふくしま未来学入門」今年も開講!

 

ふくしま未来学では、社会貢献活動の一環として、地域住民のみなさまへ「ふくしま未来学(COC)」の一部の授業科目の公開を行います。

●科目名 「ふくしま未来学入門」
●開講時期 10月~翌2月 金曜日2限目10:20~11:50
●教室 福島大学 L-1教室
●受講料 無料
●受講対象者 福島県内在住・在勤のみなさま
(性別、年齢、学歴を問わずどなたでも受講できます。)
●申込期限 9月25日(日)必着
●申し込み方法 いずれかの方法で申し込みください。
①申し込みフォーム
https://goo.gl/forms/Wl0OECAoJ5seuy9w2
②Eメール 下記必要事項を明記の上、送付ください。
氏名(ふりがな)/住所/電話番号/メールアドレス/職業/受講希望理由
③F A X
チラシ下部の【申込書】をコピーして、FAXください。
印刷用PDF

COC公開授業チラシCOC公開授業チラシ
※内容、スケジュール等が一部変更になる場合があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふくしま未来学入門」とは?
震災・原発事故以降「ふくしま」では、多くの問題が顕在化し、課題先進地域として地域課題の解決と再生が求められています。地域再生をすすめるためには、地域の課題を的確にとらえ、既存の枠にとらわれずに多様なセクターと恊働する課題解決型の思考が必要不可欠です。

福島県のみならず各地域で課題を解決するために様々な取り組みが行われてきていますが、そこでの地域実践は、「ふくしま」の課題解決につながる事はもちろん、これから近い将来日本の社会全体が直面するであろう課題を解決する上でもモデルになると考えられます。

「ふくしま未来学入門」では、地域課題の解決をめざし行動する個人や企業などを講師としてお迎えし、取り組みや経験について具体的な事例をもとに学び、課題解決型の思考を養うことを目指します。

この機会に、福大生と共に授業を体験してみましょう!
※注意※
福島大学地域連携課が実施する「公開講座」「公開授業」「出前講座」とは異なります。福島大学「公開講座」「公開授業」「出前講座」についてのご案内は福島大学ホームページをご覧下さい
http://www.lll.fukushima-u.ac.jp

▼Q&A
福島大学生が学んでいる「ふくしま未来学」には、どんな授業があるの?
そもそも、「ふくしま未来学」って何?

<社会貢献>ふくしま未来学指定科目の公開授業の受講について(前期 申込期間:4/7-4/14)

今年度公開授業の科目が公開されました。
ふくしま未来学(COC)では、下記の5科目を公開しており、地域のみなさまも受講できます。
一緒に学んでみませんか?

ふくしま未来学(COC)公開授業科目
①グローバル災害論
②原子力災害と地域
③小さな自治体論
④水・土地の汚染と私たちの健康・生活
⑤ふくしま未来学入門

前期(4月~8月)スタートの授業

2015年12月にニュースレターでも取り上げた「グローバル災害論」が、前期に受講できます。

<グローバル災害論>
ローカルな視点だけでなく、グローバルな視点で、復興の経験を共有化し、比較分析することにより、学生に東日本大震災・原発事故からの復興を担う力を身につけてほしいという思いからスタートした授業です。
http://www.lll.fukushima-u.ac.jp/data/pamphlet2016.pdf#page=31

●日時:4月~8月 木曜日1時限(08:40~10:10)
●受講料:7000円
●定員:5名

・申し込み期間:平成28年4月7日(木)~4月14日(木)
詳しくはこちらのページをご覧下さい。

※申し込み/お問い合わせ
福島大学 地域創造支援センター
(事務担当:地域連携課)
TEL:024-548-5211
URL:http://www.lll.fukushima-u.ac.jp/b_jyugyou.html

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