むらの大学紹介

<教育>【むらの大学】川内村で田植えを行いました(5/14)

5月14日(日)、地域実践学習「むらの大学」の受講生と修了生の約20名が、川内村で地域の方々とともに、手植えを行いました。
今回、手植えをしたのは、福島県が中山間地域向けの品種として11年の歳月をかけて開発をした水稲品種の「里山のつぶ」と、福島県オリジナル酒米品種の「夢の香」
川内村では、「里山のつぶ」を特別栽培米として生産。この品種は今年度から本格的にデビューということで、「里山のつぶ」を、“大学生”が“手植え”をして栽培をするのは初めてではないか、ということです。



今後は、役場や農家の方々とともに、「むらの大学」受講生や修了生らが、栽培から管理、収穫、販売までを行うことをとおして、川内村の農業の現状と課題について深く学んでいきます。さらには、農産物のストーリーや生産者の想い、川内村のお米の美味しさを発信していこうと考えています。

とても貴重な体験と時間を、地域の方々と共有しあい、過ごすことができました。
あいにくの天気でしたが、終始、みんな笑顔。

 
川内村のみなさま、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします!

<教育><社会貢献>【むらの大学】川内村「川内の郷かえるマラソン」(4/30)

4月30日(日)に福島県双葉郡川内村で行われた「第2回川内の郷かえるマラソン」に、学生がボランティアとして参加をしました。


このマラソン大会は、2016年に川内村の子どもたちの発案から始まった企画です。

今年は、昨年度より多い約1600名のランナーが参加しました(福島大学生もランナーとして走りました!)

ボランティアで参加をした学生たちは、川内村の大自然のなか走るランナーの応援とサポートです。
前日から約20名で会場設営や備品設置など行い、当日は、給水所や誘導、応援隊など各所に分かれて、ランナーを全力応援!

また、「むらの大学」修了生らが、昨年度に引き続き、川内の特産品をふんだんに使った「川内ピザ」も販売しました(大盛況!)

川内村の方々をはじめ、村外の方々も多く関わり、大勢で創り上げ、村も盛り上げる川内マラソン。
ボランティアをするなかで、川内村の自然豊かなところ、村の明るさ、人間味のふれる温かさなどを学生たちは感じていたようです。

参加をした学生のみなさん、2日間、おつかれさまでした。そしてマラソン大会事務局や村民のみなさん、ありがとうございました。

 

 

 

<教育>【むらの大学】第3回 ふくしまの農産物の現状を知る(4/28)

4月28日の第3回授業は、学生にとっても身近で関心のあるテーマである「食」をとおして、福島県の農産物の現状や放射線への知識を深めることを目的に、2人のゲスト講師をお迎えいたしました。

一人目は、経済経営学類 准教授の林 薫平先生。
「福島の食の安全」「地域再生の課題とグリーンツーリズム」についてお話いただきました。

もう一人のゲスト講師は、本学の卒業生でもあり、現在「JAふくしま未来」に勤務されている高野優花さん。「震災・原発事故と闘う~福島の農業の今・そして未来~」をテーマにお話しいただきました。

今回、東京電力第一原子力発電所の事故が、どのような影響をもたらしたのか、その実害と風評被害について詳しく知ることができました。
その中で、農家の方の苦労や、安心安全のための検査がどのように徹底して行われているのか、またそこから生まれた新しい取り組みなど、とって初めて知ることが多くあり、このことをもっと多くの人に伝えて行きたいと感じた学生も多くいました。

初めて知ったこと、関心を持ったことなどを、今後の授業において、より深めていけたらと思います。
林先生、高野さん、ありがとうございました。

<教育><社会貢献>【むらの大学】南相馬市萱浜「菜の花迷路」(5/3)

 

今年も南相馬市萱浜が、菜の花の黄色で一面がおおわれ、甘い香りに包まれています。
この菜の花畑は、団長の上野敬幸さんをはじめとする福興浜団の皆さんによってつくられた

「菜の花の巨大な迷路」です。
萱浜は、東日本大震災の津波で多くの命が奪われました。
涙ばかりだったこの地を、みんなが笑いあえるところにしたいと作り始め、今年で5年目です。
 (昨年の写真)

 

先日、「むらの大学」を受講する1年生も菜の花迷路をつくるお手伝いに行かせていただきました。


今年もかわいい迷路ができています!

きっとGWは菜の花も見頃★

ぜひ、遊びに行ってみてください!

・開催期間:4月29日(土)~5月7日(日)9:30~16:00
・場所:南相馬市原町区萱浜字北才ノ上82
休日のイベント:
 3つの迷路にゴールするとプレゼント!(お子様限定)
 4月30日(日)ポケモンが来ます!
 5月3日(水祝)アルパカが来ます!

写真をクリックするとPDFが開きます。

 

 

 

 

 

 

 

詳しくはこちらをご覧ください
http://ameblo.jp/fukkouhamadan/entry-12267455968.html

 

 

 

<教育>平成29年度「むらの大学」が始まりました!

平成26年度から新規開講した「むらの大学」。
この授業は、「ふくしま未来学」科目の一つであり、原子力災害によって住民が一時避難を余儀なくされた地域をフィールドに、地域課題を実践的に学ぶ授業です。
今年度も、南相馬市小高区と双葉郡川内村をフィールドに、地域に複数回宿泊滞在し、地域住民の方々との交流を通じて、学生は地域の実態を把握し、「地域を深く理解する」ことをめざします。

 

◆第1回授業 ガイダンス(4月7日)
約140名の学生が出席し、「むらの大学」の授業の特徴や、南相馬市と川内村の地域概況、それぞれの地域で何を学ぶのかを教職員が説明しました。また、昨年度の「むらの大学」修了生が、「むらの大学」を受講して学んだことや気づきも発表しました。今年の新入生(1年生)は震災当時、小学校6年生ですが、南相馬市や川内村のことを聞いたことがあるという学生が多くおり、真剣に聞き入っている姿が印象的でした。

 

今年の「むらの大学」では、地域の実情をふまえ、主に下記のテーマを中心に学び、学生ならではの気づきを地域に還元していきます。

 農業 農業再開に向けた取り組みと、農産物への安心回復に向けた取り組みから、生産者の想いを探る。
 歴史 人口減少/高齢化に伴う、お祭りやイベントの保存・継承の取り組みから、住民のアイデンティティを探る。
 生活 帰還した人も帰還していない人も、移住者、子どもたちも誰もが安心して暮らせる、その地域だからこその豊かさ、コミュニティを探る。

ガイダンスを受けた学生は、自分の関心や興味にあわせて、学習する地域【南相馬市】か【川内村】かどちらかを選択しました。受講希望者多数のため、選考を行い、64名(各地域32名)で今年度の「むらの大学」は学習をすすめていきます。

 

◆第2回授業(4月14日)
まずはじめに、受講生は、南相馬市と川内村を学ぶ前に、地震・津波・原発事故の複合災害を受けた福島県全体の現状を学んでいきます。第2回の授業では、清水修二先生にお越しいただき、「福島と原発:その構造と現状」をテーマにお話いただきました。

福島になぜ、原発がつくられたのか。それはどんな背景があったのか。原子力災害からの復興の課題は何かを、社会科学のアプローチから学びました。清水先生から、原子力災害をとおして日本全体の根幹にある問題を学び、そしてこれから「むらの大学」で学ぶうえでの数多くの視座を得ることができました。

 
学生からは、「福島の近隣の県出身なので、よく原発のことは分かっているつもりだったが、全く知らないことばかりだと気がついた」、「原発を誘致することしか、経済を活性できないくらいの限界状態に、当時の町は陥っていたと気づいた」、「『これが正解』と言いきることができないことばかりで、たくさんの人が意見を出し合い、福島の復興という未来を我々が創っていこうと決意することができた」、「今回の話を聞いて、この時期に福島に来た意味を考え直し、この授業でできることを精一杯やって、福島にいたことを隠さなくてもよいような活動にしようと思った」という感想が聞かれました。

次回は、「福島の食の安全性」をテーマに、放射線に基礎知識をまじえ、学んでいきます。
5月からは、南相馬市と川内村に分かれて、学習をすすめていく予定です。

<教育>【むらの大学】学内成果報告会を開催しました(1/27)

1月27日(金)に、
本学附属図書館ラーニングコモンズにて、「むらの大学学内成果報告会」を開催しました。

「むらの大学」は、平成26年度からスタートした、学生と地域の住民との交流をとおして、ともに学び、問題解決の糸口を探す授業です。

今回は、「むらの大学Ⅰ・Ⅱ」と「むらの大学Ⅲ・Ⅳ」それぞれの授業における約1年間の学びや成果を、受講生が発表することをとおして、参加者のみなさまとともに、地域への理解を深め、今後の学習や、地域再生へむけた活動につなげることを目的に開催しました。
会場には、むらの大学受講生・学生・教職員・一般の方々総勢約70名が集まりました。
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【むらの大学Ⅰ・Ⅱ】
「むらの大学Ⅰ・Ⅱ」では南相馬市と川内村でフィールドワークを行い、地域の課題や魅力を学んできました。
南相馬市でフィールドワークをした10名の受講生(1年生)は、聞き取りをとおして知った、南相馬市の抱える矛盾や課題、歴史など、それぞれの学びと想いを発表しました。学生は、昨年7月に避難指示が解除された小高区を中心に活動してきました。南相馬市は、東京電力福島第一原発からの距離が20km圏内、20~30km圏内、30km圏外という区分けがされたことや、長引く避難生活の中で、課題が複雑にからみあっています。その中で学生自身も悩みながら、様々な方の言葉に耳を傾けてきました。授業の中だけでは全てを理解することは難しいですが、地域の抱える矛盾とジレンマから、地域再生やコミュニティ形成にとって何が大切なのかを学生自身が考えるきっかけとなりました。

川内村でフィールドワークを行った21名の受講生(1年生)は、①川内村の魅力・情報発信、②住民と行政について発表しました。村の魅力は人や環境によってつくられていること。そしてそれを発信し、多くの人たちに足を運んでもらいたいという想いから、インスタグラムを開設し動き出しています。住民と行政の意見の相違について仮説をたて考えてきたグループは、住民と行政が直接対話する機会を維持し、住民が主体的に動き、行政にはたらきかけていくことが重要だと発表しました。どちらも自分たちのことばでしっかり伝えていました。
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【むらの大学Ⅲ・Ⅳ】
「むらの大学Ⅲ・Ⅳ」の受講生10名(2・3年生)が、「地域課題に基づく解決プラン」を提案しました。取り組んだのは、平成26,27年度の「むらの大学」の受講生で、1~2年間継続的に川内村や南相馬市で学び、活動をしてきた学生たちです。地域で自分たちが学ぶだけではなく、「地域に貢献することをやりたい」という想いからでした。授業では、地域課題を深く考えるための方法論を学び、中越地震からの復興現場の視察などを踏まえて、自分が関心を持つ地域課題を解決するためのプランを立案しました。

立案した提案プランは、以下の8つでした。
1)川内村の第二の孫になろう!
2)気仙沼市に愛着を~地元が嫌いなんて言わせない!~
3)伊達市の農産物魅力発信
4)東和地域のこれからにむけて(二本松市東和地区)
5)川内の高校生発信プロジェクト
6)南相馬市外への魅力発信
7)川内ピザB級グルメ化計画
8)COP恩返しプロジェクト(川内村)、うんとイイトコ南相馬![自己学習プログラム]
※「自己学習プログラム」という学内の制度を活用し、授業外で川内村や南相馬市の地域活性に関わる活動を自主的に取り組んだ「むらの大学」修了生も発表しました。
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発表のあとは、受講生と参加者でディスカッションをし、提案プランに対して質問やアイディアを重ねました。
授業や自主的な活動をとおして、自分の想いだけではなく「その地域の方々にとって本当によいことは何か」を考え行動した姿や、「むらの大学」での学びを自分が好きな地域や地元にどう活かしていけるのかを真剣に考え、想いをぶつける姿がありました。この1年間のなかで、より深く地域を理解し、地域や地元に対する自分自身の向き合い方や考え方が変わるなどの、大きな変容と成長があったように思います。

▼発表を聞いた参加者からは、以下のような感想がありました。
●1年生は、初めての経験の中で、それぞれの課題を見つけ出すセンスが良かった。これから、その課題を深めて行って欲しい。
●先輩方は一人一人が理由を持って、まっすぐに自分の取り組みを行っていてすごかった。
●むらの大学で学んだことを活かして他の地域に応用していこうとしているのがよく分かった。面白そうなプランが多くあったので、今後の活動について行動をもっと知りたい。
●実際に現場で活動して課題と解決等を見つけようとしているのがとても良かった。
●よく地域をおさえ、理解した提案だったと思います。どう持続させていくか考えると良いですね。

「むらの大学Ⅰ・Ⅱ」「むらの大学Ⅲ・Ⅳ」の今年の授業はこれで終了になりますが、今後も継続をして、それぞれの地域で関わり、活動をしていく学生たちに期待をしています。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

<教育>【むらの大学】学内報告会を開催します

※福島大学 学生・教員・職員対象※
ふくしま未来学コア科目
地域実践学習「むらの大学」学内成果報告会を開催します。

「むらの大学」は、平成26年度からスタートした、学生と地域の住民との交流をとおして、ともに学び、問題解決の糸口を探す授業です。
今年度は、「むらの大学Ⅰ・Ⅱ」を1年次対象、「むらの大学Ⅲ・Ⅳ」を2年生以上対象の科目として新設し、継続的に地域に関わり学び、実践する科目プログラムとなりました。

「むらの大学Ⅰ・Ⅱ」では、1年生約40名が、川内村と南相馬市に宿泊滞在しながら地域を深く学び、
「むらの大学Ⅲ・Ⅳ」では、26,27年度に「むらの大学」を受講した学生のうち約10名が、地域の課題やニーズに基づき解決策を立案しました。
★これまでの授業の様子はこちらからご覧ください。

今回は、その成果や気づきを受講生が発表することをとおして、参加者のみなさまとともに、地域への理解を深め、今後の学習や、地域再生へむけた活動につなげることを目的に開催します。

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ぜひ、ご参加ください。

【開催概要】
●日時:2017年1月27日(金)16:20~18:20
●場所:福島大学附属図書館 1階 ラーニングコモンズ
●授業担当者:
「むらの大学Ⅰ・Ⅱ」 中川 伸二、功刀 俊洋、小島 彰、天野 和彦
「むらの大学Ⅲ・Ⅳ」 丹波 史紀
●スケジュール:
16:20~ むらの大学Ⅰ~Ⅳの授業について
16:25~ むらの大学Ⅰ・Ⅱ「地域の実態から学んだ気づき」1年生の発表
17:10~ むらの大学Ⅲ・Ⅳ「地域課題に基づく解決プランの提案」2・3年生の発表、受講生と参加者とのディスカッション
18:20  終了
●参加対象:福島大学 学生、教員、職員
※事前申込み不要。出入り自由ですので、お気軽にご参加ください。

【お問合せ】
ふくしま未来学推進室事務局(教務課内)
E-mail:miraigaku@adb.fukushima-u.ac.jp  TEL:024-504-2850

<教育>【むらの大学Ⅳ】プラン立案の方法論と実践例を学ぶ(11/4)

【むらの大学Ⅳ:ゲストをお招きした授業を行いました】
地域の課題やニーズに基づくプランを立案する「むらの大学Ⅳ」の授業において、11/4(金)、プラン立案にむけた方法論と実践例を学ぶことを目的に、NPO法人TATAKIAGE Japan理事の小野寺孝晃さんとstudio ワハハマ代表の古谷かおりさんをゲスト講師として、お招きしました。

 

小野寺さんからは、いわき市における「浜魂」の取り組みを紹介いただきながら、ビジネス・企画創造のプロセスの基本について教えていただきました。
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「浜魂(ハマコン)」は、浜通りで本気でアクションする人を地域のみんなで全力で応援をするプレゼンイベント。これまで14回・60名の登壇者がおり、多くの人やコミュニティを巻き込み、想いやアイディアを実行に移せるプラットフォームになっています。そうした浜魂モデルから、周りを巻き込んでいける人の特徴を掴むことができました。
さらには、「ビジネスモデルキャンバス(BMC)」を用いた事業構想の基本戦略を教えていただき、一例として、福島大学生で既にプロジェクトを実践している3年生・木村元哉さんにもお話いただきました。受講生は、初めて知るBMCでしたが、「自分の考えを整理するツールとして使いやすそう」と、意欲を高めていました。

 

古谷さんからは、広野町・楢葉町で取り組んでおられる「ワハママBOOKS&BREAD」事業の実践例をお話いただきました。
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「ワハママBOOKS&BREAD」は、地域住民と作業員との間にある軋轢を背景として、多様な属性の人たちがワハハと笑える関係性を築くことを目的に、地域のお母さんたちが作ったバゲットサンドとみんなでシェアする本棚を移動販売車に乗せて作業員宿舎へ届ける事業です。
古谷さんは、この事業を構想するにあたり、ひたすら現地でインタビューをし、自分自身の本質的なテーマにたどり着いたと言います。「何が本当に相手にとって価値なのか」を導くためには、「自分が何に価値を置いているのか」を明らかにしないと見えてこないという強いメッセージが、学生たちの胸に残ったようでした。

 

お二人からお話をいただいた後は、受講生が取り組む地域に対する問題意識やプラン立案・実行するうえでの悩みについて、講師から丁寧なアドバイスをいただきました。受講生は、「ビジネスモデルや実際の体験談などから、これから必要な知識を多く得られた」、「自分にとってのゴールは何か定めることが必要だと気づいた」と、お二人の熱い想いを受け止め、さらには、自分の考えややりたいことに引きつけて、考えて意気込んでいる様子でした。
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これからお二人からいただいたエッセンスをもとに、具体的なプラン立案を行っていきます。
小野寺さん、古谷さん貴重なお話をありがとうございました。

<教育>【むらの大学Ⅲ】フィールドワークで新潟県長岡市を訪問しました(9/14-9/16)

【むらの大学Ⅲ/新潟県長岡市フィールドワーク】
9月14日(水)~16日(金)にかけて、「むらの大学Ⅲ」の受講生15名と教職員で、新潟県長岡市を訪問しました。「むらの大学Ⅲ」は、地域課題が起こる背景を多面的に理解したうえで、地域の課題やニーズに基づく解決策(プロジェクト・提言)を立案・実行する授業です。これまで、学生たちは、「課題を解決するとは何か」「課題を深掘りするための考え方」などを学びながら、自分が関心のある地域課題について調査してきました。

今回は、今後のプロジェクト立案を見据え、新潟県中越地震からの復興における課題解決のモデルやそのプロセスを学ぶこと、そして地域課題を深く考えられるようになることを目的にフィールドワークを行いました。

新潟県長岡市は、2004年10月23日に起きた中越地震により甚大な被害を受けた地域です。学生たちは、震源地となった「旧川口町」と甚大な被害を受けた「旧山古志村」を訪れ、住民や支援者らが歩んできた復興への取り組みを視察しました。

【1日目】長岡市長岡駅前
長岡駅前にある「長岡アーカイブセンター きおくみらい」を訪問。ここには、発災から2年後の航空写真が床一面に広がっており、学生たちは、タブレット端末に表示される解説などを見ながら、中越地震の被害や復旧復興までの全体像を掴みました。
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次に、中越防災安全推進機構 復興デザインセンター長である稲垣文彦氏と、「にいがたイナカレッジ」の職員とインターン生にお話を伺いました。
稲垣氏からは、「真の復興」とは何か、復興12年の歩みのなかで見えた教訓と本質的な課題についてお話いただきました。過疎高齢化・人口減少における本質的な課題は、地域の喪失感であるとし、それを自分たちで補おうとする住民自身の「当事者意識の改革」にアプローチしてきた稲垣氏。その考え方や取り組みを聞き、学生たちはこれまで考えていた「課題」への認識が大きく変化していたようでした。
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「にいがたイナカレッジ」では、中越地域の担い手確保や育成を目的とするインターンシップ(Iターン留学)を行なっています。お話いただいたのは、インターンシップのコーディネートなどを行う野村祐太氏、十日町にある直売所「千年の市じろばた」で今年4月からインターンシップに参加をしている田之岡志保氏です。
野村氏らが行うインターンシップは、「集落単位」で若者を受け入れ、テーマや課題(ゴール)を設定したうえで若者が地域で働くことにより、「地域や人に共感する人を増やすこと」と「地域が主体的になること」をめざしています。野村氏の地域への働きかけによって、集落における「受け入れ力」が高まっていることが感じられ、若者を受け入れる体制や文化づくりの重要性も学びました。
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田之岡氏は、岩手県出身で宮城県内の大学に在住する4年生。田之岡さんは、じろばたにおける野菜づくりや出荷の手伝いのほか、「人との関わりを生み出す空間づくり」を学ぶため、中越地域の様々な地域グループへ参画しています。「地元で人づきあいが好きな人を見つけ、自分自身がその人と仲良くなることが、外部から地域に人を呼び込むために必要なことだ」と教えていただきました。
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最後に、旧山古志村種苧原集落にある「かたくりの会」に立ち寄りました。「かたくりの会」では、「山古志村に訪れた人へのお土産品を作ろう」と震災後お母さんたちが自主的に集まり、手作り品を作っています。山古志村で昔から大切にされている錦鯉や山古志牛、震災後に寄贈され今や一大観光資源になっているアルパカの人形・ストラップなど、本当に可愛らしいものばかり。住民の方々の山古志への愛情や誇りを感じ、「住民自らが地域を元気にする」こはどういうことなのかを肌で感じることができました。
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【2日目】旧山古志村
山古志村は、地震により全村避難を余儀なくされましたが、今でも美しい文化が根づく地域です。あいにくの雨模様のなかでしたが、早朝からぐるっと、地域めぐり。「山古志闘牛場」→「天空の郷(楢木集落)」→虫亀地区→木籠集落・郷見庵を回りました。
次に「やまこし復興交流 おらたる」の震災資料館を見学し、その後、山古志村で地域の課題解決にむけて取り組む4人の方々にお話を伺いました。
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●農家レストラン「多菜田」代表の五十嵐なつ子氏
五十嵐氏は、震災時に支援をしてくれた方への感謝の気持ちを、自分たちの元気な姿を見せることで恩返ししようと、山古志にある“食”と“かーちゃん”という山古志の宝物をかけあわせ、農家レストランを始めました。「地元のためになれていることがうれしい」と話す五十嵐氏の姿から、自分の生活も妥協せず、新しいことを追求し続けるという、新しく楽しい暮らしの形を感じました。
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●「山古志住民会議」代表の樺澤和幸氏
山古志住民会議では、地元の人たちやボランティアの方々が一緒になって、持続可能な暮らしをめざし、様々な方法で山古志のPRを行っています。今年から情報発信キャンペーンと総称して、「山古志博覧会」をスタートさせました。地域の人たちが先生になり、地元のツアーをするなど、コアなファンづくりのために、多様なコンテンツを試行錯誤しているそう。こうした地道な取り組みが、住民の意識を変えることにもつながっていることが分かりました。
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●「NPO中越防災フロンティア」事務局長の田中康雄氏
震災後、山古志村の路線バス廃止を受け、住民の足を確保するために、住民自らの手で「クローバーバス運行事業」を始めました。現在でも山古志に住む約80%の方々が会員となり、1日30本のバスを走らせています。中越防災フロンティアでは、その運行事務局を担うほか、雪かき道場などのホワイトツーリズムを行っています。こうした取り組みのなかで、地元の人たちにさまざまな仕事や役割を頼む・一緒にやる・続けることが、住民が主体的になり、地域が外部の人を受け入れる訓練になることを教えていただきました。
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●アルパカ村代表の青木勝氏
青木氏は震災後、アメリカから譲り受けたアルパカを、新たな地域産業にしようと、販売・動物の貸付・展示などの事業に取り組み始めました。アルパカ牧場では、5人の住民が交代で管理をしており、住民が空いている時間で働くことで、住民の収入になり、地域経済にとってプラスになると言います。高齢化が進む今の現実を受け止め、住民自身の手で地域を守っていく暮らしによって地方が成り立つという提言が必要と、熱く青木氏はおっしゃっていました。
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この夜は、視察のふりかえりと、学生たちが取り組んできた地域の調査計画の共有です。学生たちは、この2日間で得た学びを夜遅くまで議論していました。

 

【3日目】旧川口町木沢集落
木沢集落は、震災後の12年間で人口150人から半分に減り、現在集落内には子どもが1人もいない地域です。そのような中でも、若者を年間1,400人程受け入れるなど、地元の人たちと若者との交流を継続的に続け、「山の暮らし」の価値を広く外部に発信してきました。
はじめに、「フレンドシップ木沢」代表の星野正良氏に、交流による地域再生をめざして行ってきたこれまでの取り組みをお話いただきました。
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その後、里山ハウスに移動し、山の暮らし再生機構川口サテライトの佐藤瑞穂氏と、集落で1ヶ月のインターンシップを行っていた井上有紀氏にお話を伺いました。井上氏たちは、「百姓百貨店をつくろう!」というミッションのもと、住民と交流をしながら、地元の人たちの魅力や特技、地域の新たな価値を発掘し、住民ができることをお店にしたらどんな商品ができるか、「見えないものを商品にする」ことに挑戦。
生み出したアイディアは、里山ハウスの2階の部屋一面いっぱいに飾ってありました。住民の日々の暮らしの中から、大切なもの、外から来た人がみたら驚くようなもの、そうした小さなものをアイディアとして紡ぐ。本当に素晴らしい、夢のある空間でした。
●百姓百貨店に取り組んだインターン生の活動紹介はこちら
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最後は、住民の方に木沢集落内を案内していただきました。集落の誇りである二子山からは、八海山はもちろん、十市群も眺望することができるそうです。集落内を歩いていると、養鯉場や広大な畑、樹齢400年のけやきなど、数々の美しいものに触れることができました。
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この3日間、学生たちの中で「本当の地域課題は何なのか」を改めて考え、大きな認識の変化がありました。中越地域の現状や取り組みと、学生自身が取り組む地域の現状を比較しながら、地元の人たちが活き活きできるために、私たちはどう寄り添っていけるか。今後の「むらの大学Ⅳ」でさらに深めていきたいと思います。

このフィールドワークでお世話になったみなさま、本当にありがとうございました。

【雑誌掲載】学生の力で伝えたい!(info 8月号)

昨年度「むらの大学」を受講した学生が、「南相馬市のことをもっと多くの人に知ってもらいたい」「農業の風評を払拭したい」と活動を始めた「うんとイイトコ南相馬!」。
10名の学生が「農業」と「広報活動」に取り組んでいます。

ふくしま・相双エリア情報発信誌「info(いんふぉ)」に取材いただいた内容が、8月号に掲載されています。

 

info
◆Passion -夢の途中
「学生の力で伝えたい! 福島大学学生団体 うんとイイトコ南相馬!」

冊子を見つけたら、ぜひ手にとってご覧ください。

 

 

<うんとイイトコ南相馬!>
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