むらの大学紹介

<教育>【むらの大学】南相馬市小高区で藍の生葉染めを体験!(8/9)

5月に南相馬市小高区の根本さんの畑に定植した藍が成長しました。

 

そこで、8月9日(水)に東京農工大 友の会の方に教えていただきながら、むらの大学の受講生や、小高区商工会女性部の皆さんと一緒に浮船の里で藍の生葉染めをしました。

当日は、やわらかくてとても素敵な小高羽二重のシルクストールの他、小高で飼育しているサフォーク(羊)の刈り取った羊毛なども染めました。
染めにかけた時間の他、空気や水での酸化の状況によって、同じ水色でも様々な表情を見せてくれる藍にワクワクしました。
今回染めた羊毛は少しですが、学生と何かを作ってみようと計画中です。


 

お世話になったみなさま、ありがとうございました!

<教育>【むらの大学】インタビュー講座を行いました(7/7)

7月7日(金)の「むらの大学」の授業は、京都造形芸術大学教授・副学長の本間正人先生をお招きし、インタビュー講座を行いました。
本間先生は、「教育学」を超える「学習学」の提唱者であり、参加型研修の講師としてアクティブ・ラーニングを25年以上実践されてこられた方です。

「むらの大学」の受講生はこれから、地域課題の解決につながる糸口をさらに探究していきます。地域に宿泊滞在をしながら、住民の方々との交流をはじめ、ともに農作業を行ったり、インタビューをさせていただいたりという活動が本格的にはじまります。そのうえで、地域の方々に目的や自分たちが何者なのかを話し、住民の方々の想いをしっかり受け止めお聞きするためのインタビュー講座です。

ヒーロー・インタビューで「南相馬市・川内村を訪れて一番嬉しかったこと」をペアで引き出し合い、ブレーン・ストーミングでインタビューする際に大切なことを出し合うなどを実践しながら考えていきました。

本間先生の、身振り手振りをまじえて声のトーンを絶妙に使い分けた軽快な話し方や問いかけで、受講生は笑顔で楽しみながらも、真剣な眼差しでインタビューに挑戦していました。

本間先生からは「みなさんが住民の方々から、その人やその地域のいい話(グッドニュース)を引き出せることができたら、地域の人を勇気づける、元気にすることもできる」というメッセージもいただき、学生からは「自分の相手への聞き方や働きかけ方を変えるだけで、相手の笑顔が引き出せるのだということが、実際にやってみて分かった」という声も聞かれました。

学生たちはこれからフィールドワークで、住民の方々とともに、考え活動していくことが楽しみになったようです。
本間先生、ありがとうございました。

<教育>【むらの大学】南相馬市フィールドワークを行いました(6/24)

6月24日(土)、地域実践学習「むらの大学」で受講生32名が南相馬市を訪問しました。

これから「むらの大学」では、学生が取り組みたいテーマごとに「生活・コミュニティ班」「農業班」「歴史・文化班」とわかれて活動していきます。そのため、フィールドワークの前日、23日(金)は、立子山自然の家に宿泊し、食事作りなどの共同作業をとおして、グループでの仲を深めました。
すでに、チームビルディング講座をうけ、グループで活動してきているので、食事作りもてきぱきグループで分担して行うことができました。

 

24日(土)、いよいよフィールドワーク。
今回は「津波と原発事故により避難を余儀なくされた地域の現状を学ぶこと」を目的に、飯舘村と南相馬市小高区で様々な方から話を伺いました。

【飯舘村】
今回は、むらの大学では初めて飯舘村について学ぶ時間をつくりました。南相馬市に行くときは必ず通る飯舘村は、今年3月31日に帰還困難区域を除いた地域で避難指示が解除されました。

今回お話を伺ったのは、佐藤工業 専務の佐藤健太さん。

飯舘村では、田畑を仮置き場とし、広大な敷地に山積みになったフレコンバッグが目に入ります。現時点で、除染された汚染土は、村内に234万袋、県内では2,200万袋あります。佐藤さんのお話の中で印象に残ったのは、その「汚染土」というのは、先祖が代々土を耕し、つくり上げてきた財産であり、アイデンティティであるということです。
たくさんの思い出や歴史、誇りがつまったもの、それが人々の想いとともに土地からはがされ、汚染土と呼ばれていることを改めて感じさせられました。
また、「ないものねだりから、あるものさがし」という考え方は、地域再生に向けた一歩になる重要な鍵。学生も今後の小高での活動において、現在あるものを見つけ復興につなげていきたいと思うきっかけとなりました。

【小高神社】
教育委員会文化財課の川田 強係長から小高の歴史や小高神社を案内いただき、説明をうけました。

小高神社は、小高城の跡地にあります。この地域一帯を治めていた相馬氏ですが、源 頼朝の奥州出兵の際の褒美として賜った地で、小高城は約3世紀にわたって相馬氏の居城でした。「相馬野馬追」をはじめ、小高には歴史的建造物や大蛇伝説などの言い伝え、小高ならではの町並みなどがあり、歴史ある小高についての関心がますます高まるとともに、小高に残る歴史や伝統行事は、小高の魅力のひとつなのだと実感しました。そして、生活の利便性などだけでなく、昔ながらの歴史や文化で小高に活気を取り戻すことも大切なのでは、と気づき考えることができました。

【塚原地区】
塚原地区では、元郵便局員の高橋茂さんと震災前の地図を見ながら歩きました。
「ここには○○があって・・・」という話を聞いたり、家の基礎や塀、家屋撤去の看板があるのを見たりする中で、かつてここには多くの家が建ち並び人々の暮らしがあったのだと感じ、津波をうけた家などはすでに取り壊され、今は一面草に覆われている中でも、改めて津波の恐ろしさを知ったという学生が多くいました。
また、原発事故によって避難を余儀なくされ、避難先で自殺された方も多くいるということから、今まで暮らしてきた環境が変わることがどれだけ大変なことなのか、先の見えない中でどれほど不安だったのだろうかと、改めて感じることができました。

今回、学生は空間線量計を持って、さまざまな場所で測定をしました。今回小高で訪問する場所の中において空間線量が最も高いのでは、と予想していた原発から15kmほどの海沿いでは、0.06mSv/h前後。その他も、福島大学よりも低い値が多いことを自分の目で確認したことで、多くの学生が「避難指示が出された地域は線量が今も高い」と思っていた認識との違いと、現在の状況を実感として理解ができました。

【大富地区】
大富地区の半杭牧場を訪れ、相馬秀一さんと半杭一成さんにお話を伺いました。
この牛舎に今は一頭の牛もいません。以前、相馬さんが授業で話をしてくださった際に「牛は家族同然」と言われていましたが、「一週間だけ」のつもりで、その牛たちを残し避難した後、餓死させてしまったことに対して、畜産農家の皆さんの決して消えることのないくやしさや悲しさを改めて感じました。
なぜ、放してあげなかったのか、という声をよく聞きます。たしかに、牛舎につないだままにせず放せば自由に歩けるようになるため、餓死することはなかったでしょう。しかし、そうすることで、近所の農家さんの畑や家を荒らしたり、迷惑をかけてしまいます。また、ペットのようにどこにも連れて行けない状況で、餓死させるくらいなら安楽死をさせてあげたいと思っても、多くの牛や豚、鶏などがすでに餓死し、しばらくしてからの指示でした。「安楽死」というのは、とても難しい問題ではありますが、特に馬や牛などは、動物が苦しまずに死ぬための人間の思いやりの行為なんだと感じた学生も多くいました。
まさかこれほど長い避難生活を送ることになるとは誰も思ってもいなかったのもありますが、家族同然に暮らしてきた動物を、つないだまま避難せざるをえなかった苦渋の決断。「牛を見殺しにしてしまって申し訳ない」そう涙ながらに語る言葉に、その傷は癒えることなく背負い続けていくのだという現実を知り、言葉がでませんでした。

半杭牧場の牛舎は木造ですが、つながれ、おなかをすかせた牛にかじられ細くなっている柱が何本もあります。まるで当時の牛たちの悲鳴が聞こえてくるかのようで、残された牛たちが最後まで生きようとしていた姿を思い、やりきれない気持ちになり、命とは何なのか考えさせられました。そして、「避難するということは、自分や家族だけでなく、生活してきた全てのものを変えてしまうのだと知った」と学生も、この原発事故がもたらしたものの大きさを改めて感じました。

 

現在、半杭牧場の牧草地だった場所には太陽光パネルが設置され、その下草を除草する目的でサフォーク(羊)が3頭います。「近くに生き物がいるだけでほっとする」と半杭さんが笑顔で言われていましたが、牛とともに暮らしてきた方にとって、こういった形でその存在を失ったことの虚無感は、はかりしれないと感じました。

今、小高には1,941人(平成29年6月12日時点)の人が住んでおり、そのうち約1000名が65歳以上とのことです。まだ戻って来ている人は決して多くはありません。それでも、この1日だけでも、出会った方がどれだけ小高が好きなのか、大切に思っているのかを感じたと口にする学生も多く、「今、小高には小高を好きな人たちだけが住んでいる」と語られた文化財課の川田さんの言葉を実感しました。

津波の爪痕など震災当時の面影は薄れてきていますが、それでも「現地にくることの大切さがわかった」「知っているつもりになっていたが、自分の目で見ることの大切さを実感した」という声が多く聞かれました。震災から7年目にして来た彼らの目をとおして、今だからこそ感じることを感じ、できることを考え、取り組んでいけたらと思います。
今回のフィールドワークをとおして感じた「故郷からの避難を余儀なくされ、大切なものを失った悲しみを思い胸が痛くなった」「つらい気持ちを思いだしてしまうのに、私たちに話をしてくれているので、その話を無駄にしないように小高のために頑張りたいと思った」という気持ちを忘れずに、向き合っていきたいと思います。

お世話になったみなさま、ありがとうございました。

夏のフィールドワークは、9月26日(火)~30日(土)で小高区に宿泊滞在し行います。
小高のみなさま、どうぞよろしくお願いいたします。


<川内村フィールドワークの様子>
http://coc.net.fukushima-u.ac.jp/?p=1777

<教育>【むらの大学】川内村フィールドワークを行いました(6/24)

6月24日(土)、地域実践学習「むらの大学」で受講生32名が、川内村を訪問しました。
今回のフィールドワークの目的は、「川内村の“いま”を肌でじっくりと感じ、農業・歴史文化・生活の各テーマにおける現状と課題をつかむ」ことです。

はじめに、川内村役場除染係の野内さんに牛淵仮置き場をご案内いただきながら、「除染とは何か」「仮置き場とは何か」を実際に自分たちの目で確かめました。川内村では、国(環境省)直轄の除染と自治体除染あわせて10箇所の仮置き場(フレコンバッグ合計26万個)があり、除染担当者が日々、除染廃棄物の処理・管理を適切に行っています。村内での安全・安心の生活を早急に取り戻すために、除染と仮置き場の設置において住民の素早い協力と強い要望があったという川内村。現在、中間貯蔵施設への廃棄物の移動が始まっていますが、トラック一台で運搬できる数に限りがあることなどから、こうした状況は、今後数年間は続くという実態があり、忘れてはならないということを学びました。

 

その後は、「農業」「歴史・文化」「生活」のそれぞれのテーマで分かれて活動を行いました。

■農業
農業班は、株式会社緑里の河原修一社長に、現在の取り組みと今後の課題についてお話を伺いました。株式会社緑里(以下、緑里)は、故郷の農地と農業の再生のために、平成27年に設立され、農産物の生産加工、農作業の受託を行っています。昨年から力を入れて取り組んでいるのが、「エゴマ」の栽培と加工です。エゴマ油はα-リノレン酸が豊富に含まれ、認知症予防や視力回復などに効果があることから、全国的にも注目されています。今回受講生は、川内村における農産物の生産・加工・販売の一連の現状と課題を学ぶために、はじめの取り組みとして、10~15㎝程の小さなエゴマの苗を、5000本ほどひとつひとつ丁寧に植えました。その後は、実際にエゴマ油を使用したパスタをいただき(大変美味で、受講生は大満足でした)、エゴマの味を確かめ、エゴマの活用方法やどのような加工品が考えられるか思いをめぐらせました。

東京電力福島第一原子力発電所事故の影響により、一時避難を余儀なくされ、村民がバラバラになったことなどから個人で農業を行うことが限界に達した川内村。そうした現状を受け、河原社長は「農業はみんなでやるべきだ」「みんなで笑って農業をやっていこう」という想いで緑里を立ち上げました。そうした河原社長の想いに、受講生は深く感銘を受け、共感し、川内村に対して自分たちができることは何かを、自分自身に問いかける時間となりました。

 

■歴史・文化
歴史・文化班では、川内村高田島(第一行政区)の遠藤公明さんに、原発事故避難時の状況と対応、三匹獅子舞の保存継承についてお話を伺いました。この高田島では、原発事故後の混乱や避難のなかでも、「伝統ある祭りをここでやめるわけにはいかない」「村民みんなの交流の機会である」という強い想いから、震災の年もお祭りを開催しました。受講生は遠藤さんから、「“少ない”と言われる子どもの具体的な数」や、舞の継承方法を聞き、約400年の歴史を持つ川内村の三匹獅子舞の保存と継承における課題の大きさと深刻さを痛感しました。また、三匹獅子や神楽を奉納する高田島の諏訪神社を実際に訪れ、歴史や神秘さも感じられる諏訪神社を前に、実際に舞やお祭りを見てみたいと、期待を膨らませていました。

また、川内村ではいま、官民が協働して取り組む「ワインの里」づくりが本格化しており、遠藤さんは、そのワイン推進協議会の会長も担っています。震災当時に経験をしたつらい想いや状況を乗り越え、再び立ち上がろうと、この取り組みに賭ける遠藤さんや村の方々の気概を感じ、この取り組みは、川内村の新たな歴史を刻むものになるのではと思いました。

 

■生活
生活班では、川内村役場保健福祉課の猪狩恵子係長と、婦人会の秋元洋子会長に、川内村における震災前後の住民の生活環境についてお話を伺いました。訪れたのは、「複合施設ゆふね」。この施設は、村の保健福祉課と社会福祉協議会、国保診療所の3つの組織が協働運営し、保健・福祉・医療が一体となり、村民の健康や暮らしを守っています。
猪狩係長は、避難時や帰村前後において、村民の身体と心の健康を守るために、放射線の不安に対する事業や介護予防事業、心のケア事業などを行いながら、村民ひとりひとりの声や状態に寄り添ってこられました。秋元会長は、震災の年から翌年にかけて、農産物直売所「あれ・これ市場」の施設を借りて、「いつでも人が戻ってこられるように」と川内村に明かりを灯り続ける場所「ひまわり」をつくり、現在は婦人会の会長として村内のコミュニティを支える大きな役割を担っています。

避難により、家族のつながりが希薄化するなどの問題が生じている川内村。しかしその反面、地域の見守りの目が育ってきているといい、少子高齢化が顕著に進むなかの新たな「自立」のあり方を模索していくことが課題であると分かりました。猪狩係長も秋元会長も、「川内村はあたりまえの素晴らしさに気づける場所」と言い、お二人の川内村への愛を強く感じました。

 

最後は、「いわなの郷」を訪れ、今回のフィールドワークのふりかえりを行いました。受講生は事前学習で学んだ川内村の概況と実際に見聞きした情報にはギャップがあることを感じ、新たな気づきや課題を見つけました。これから受講生は、今回のフィールドワークで得た情報や経験、学びをさらに深める夏のフィールドワークにむけて、事前学習と準備をすすめていきます。
川内村のみなさん、ありがとうございました。これからも、よろしくお願いします。


<南相馬市フィールドワークの様子>
http://coc.net.fukushima-u.ac.jp/?p=1806

<教育>【むらの大学】チームビルディング講座を行いました(6/16)

6月16日(金)の「むらの大学」の授業は、NPO法人コースター理事の坂上英和さんをお招きし、チームビルディング講座を行いました。

今年の「むらの大学」の受講生は、64名(全員1年生)。
南相馬市小高区と川内村でそれぞれ32名ずつに分かれ、そのなかでさらに、「農業」「歴史・文化」「生活」のテーマに分かれて、まちの現状や課題を学んでいます。

「むらの大学」でこれから行うフィールドワークやグループ学習では、「チームワーク」がとても重要になってきます。そこで、チームメンバー同士の信頼関係を強化すること、自分やメンバーの癖や特徴を理解することを目的に、身体や頭を使ったワークを行いました。

自己紹介やフラフープを使ったワーク、コンセンサスゲームとワークが進んでいくごとに、受講生は積極的にコミュニケーションを取り合い、一緒に考えていく姿が見られました。

ワークの後は「自分はどんな働きかけができたか」「どんな役割を担ったか」「どうするとさらによくできたか」・・・など、ふりかえりをとおして、自分やメンバーの理解をさらに深めていきました。

こうして人とのコミュニケーションの取り方を体感的に得たことや、ふりかえりのなかでの気づきは、これからフィールドワーク先で住民の方々と行う活動でも同じことが言え、必要なスキルになってきます。
坂上さんの軽快なファシリテーションで、受講生は、今後につながる考え方や学びを得ることができました。
坂上さん、ありがとうございました。

<教育>【むらの大学】南相馬市へ2回目の田んぼの除草に行きました(6/14)

6月14日(水)に南相馬市小高区を学生と訪問しました。
今回も、7日(水)に引き続きビニペット除草機を引いて田んぼの除草をしました。
この除草機は、思った以上に重量があるため、広い田んぼ全体に行うのはかなりの重労働です。

水を多めにはることで草が生えにくいようにしていますが、田んぼの中にはたくさんのコナギが生えています。コナギが成長し根がはっているところは、手で土をかき混ぜ草を浮かせました。

その後は、畑で玉ねぎの収穫のお手伝いをしました。
玉ねぎにはメスとオスがあるらしく、勢いよく伸びているのはオスの玉ねぎです。オスも、芯を取り除けば食べることができるそうです。
そして、5月24日(日)に定植した「藍」の苗もすくすく成長中!

 

9月に行う生葉染めが楽しみです。

<教育>【むらの大学】南相馬市小高区へ田んぼの除草に行きました(6/7)

6月7日(水)、小高区を「むらの大学」を受講している1年生と、修了生の3年生4名で訪問しました。
今回は、5月28日(日)にむらの大学の学生が餅米を植えた田んぼの除草です。田んぼには、学生が植えた「こがねもち」や、酒米の「雄町」、「コシヒカリ」などが植えられています。

有機栽培をしているため、除草剤などはつかいません。今回は、農家さん自作のビニペット除草機を引いて田んぼの中を歩くという除草方法を行いました。

田植えから10日後ということで、稲はしっかり根をはっていて、根の浅い草だけが浮いてきます。これを2~3回行うことで、除草剤をまかなくてもすむとのことです。

薬を使えば稲の成長も早く、除草剤をまけば手間も省け草もはえてきません。
それでも、ひとつひとつの行程を丁寧に行い、稲と向き合いながらおいしいお米を育てつづけている農家さんの強い想いを感じます。ちなみに、昔は手で稲のまわりをひとつひとつかき混ぜていたそうです。

作業終了後は、28日に定植した「藍」の成長を畑で確かめ、農家さんの家でお茶をいただきながらお話を伺いました。作業だけでなく、こうしてお話を伺うことができるのは学生にとっては貴重な時間です。

毎年、こうしたらいいのではないか?など、仮説をたてそれに取りくんでみても、「農家の1年は1度きり」と言われるように、1年に1回しか稲作はできない上、気象状況など同じ年が訪れるわけでもありません。その中で、こつこつ地道に取り組んでいくのが農業なのだと感じました。。

次回は1週間後にまた除草に行きます。

<教育>【むらの大学】川内村「かわうちふれあい田んぼアート2017」(6/6)

6月3日(土)、川内村で行われた「かわうちふれあい田んぼアート2017」に、「むらの大学」受講生らが参加をしました。
川内村では、2013年にも田んぼアートが実施をされ、その年は、村の名誉村民である、草野心平先生の「心平」と、心平先生が愛した天山文庫の「天山」の文字が描かれたそうです。

今年描いたのは、川内村の自然の村長「モリタロウ」の顔。
かえるのモリタロウの横にハートマークを描いた、とても可愛らしい絵です。
田んぼアートは、様々な色の稲を植えることで、巨大な絵や文字を作り出します。
今回は、6種類の稲を使用しました。

・あかねあそび(観賞用・橙)
・ゆきあそび(観賞用・白)
・べにあそび(観賞用・赤)
・ふくひびき(加工用・黄緑)
・紫穂波(観賞用・濃緑)
・赤穂波(観賞用・緑)

支柱と色テープで「モリタロウ」の輪郭を作り、エリアごとに稲の種類を間違えないように、丁寧にひとつひとつ植えていきました。


通常の田植えとは異なり、稲を植える間隔は狭く、種類ごとにその間隔も異なります。
さらに、直線に植えるだけではないので、参加者同士で声を掛け合いながら、調整をしながら植えていきました。2時間半植え続けた後は、達成感がありました。

場所は、川内村の毛戸地区。
夏~秋頃には、稲が色づき、モリタロウの顔がはっきりと見えてくるそう。
モリタロウがしっかり描かれているかドキドキです。
今年の秋頃には、この場所が、川内村の新たな人が集まる場所、楽しめる場所になっていることと思います。とても楽しみです。

川内村のみなさん、ありがとうございました。

<教育>【むらの大学】南相馬市小高区で田植えを行いました(5/28)

5月28日(日)、地域実践学習「むらの大学」の受講生と修了生の12名が小高区を訪問。
毎年、お世話になっている有機農家さんの田んぼでこがねもち(餅米)を手植えしました。

この日は、震災後初めて鹿島区で稲作を再開する農家さんも来て、一緒に田んぼに入りました。
6年ぶりといっても、その手つきはさすがプロ。

学生も植え方など丁寧に教えていただきながら、楽しい田植えとなりました。
この餅米は、秋のフィールドワークで稲刈りをし、冬には餅つきをします。

その後は、畑に移動し、昨年植えた玉ねぎを収穫し、藍の苗を定植。

有機で育てている玉ねぎを、学生たちは畑でそのままを食べてみました。
農家さんのやさしさがつまった、甘くておいしい玉ねぎにみんな感動!

そして、「藍」は成長したら「生葉染め」をする予定です。

 

次は、10日後に田んぼの草取りに行きます。
これから田んぼや畑に通いながら、農業をとおして小高の農業の可能性を考えていけたらと思います。

お世話になる小高のみなさま、ありがとうございました。
これからどうぞよろしくお願いいたします!

<教育>【むらの大学】第4回 南相馬市・川内村の震災当時の状況と“これから“を知る(5/26)

南相馬市と川内村からゲスト講師をお迎えしました

5月26日(金)の「むらの大学」授業は、4名の方を講師としてお迎えし、南相馬市と川内村に分かれてお話を伺いました。

南相馬市からのゲストは、小高区地域振興課の門馬修一さんと(株)相馬牧場の相馬秀一さん。
門馬係長は、むらの大学受講生と同じ年の娘さんがいらっしゃいます。
震災当時は、家族とわかれ市役所で現場対応をされていた状況や、これからの小高について話をしていただきました。
相馬さんは、原発事故による避難で、それまで飼育していた多くの牛を失うなど、辛い経験を乗り越え、現在は農業や羊の飼育に挑戦しています。

 

川内村からは、産業振興課農政係の遠藤一美さんと、天山祭り実行委員会委員長の石井芳信さん。
石井さんからは、「川内村の暮らしと歴史文化」をテーマに、震災前の川内村の暮らしや草野心平先生について話をしていただきました。
遠藤係長は、5月14日に行った田植えでもお世話になり、「川内村の農業の現状とこれから」について、学生と一緒にやっていきたいことなども熱く語っていただきました。

 

実際に生の声を聞く中で、
・TVでは報道されないような実際の状況を知れてよかった。
・話を聞いて「福島のために何かしたいという」気持ちが強くなった。
・この大震災で自分が学んだことを見つめ直そうと考えさせられた。
といった声が多くきかれました。

各地域の現状を知り、理解を深めることができたことを、これからのフィールドワークにいかしていきます。

ゲスト講師の皆さま、ありがとうございました。

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